茅ケ崎沖・エボシ岩周りでカサゴ大当たり

スポーツ報知
20センチオーバーの良型カサゴを手にした高雄朗さん(ちがさき丸で)

 手軽に楽しめる相模湾のカサゴ釣りが好調だ。茅ケ崎港の報知指定・ちがさき丸では、1月から乗合船を開始。茅ケ崎沖のエボシ岩周りから二宮沖を狙い、26日にはトップ13尾。アカハタも交じった。その後も10尾前後を記録している。20センチ前後の良型交じりで食う。ガツガツとアタリは明確で、ズッシリとした引きが楽しめる。

 冬から春にかけて旬を迎えると言われるカサゴを求め、ちがさき丸へ出掛けた。カサゴ乗合船の米山時晴船長(81)は、茅ケ崎の海を知り尽くした超ベテランだ。「今年は潮が澄み、浅場のカサゴは警戒心が強い。深場のほうが活性は高いですね」と話す。港を出ると港前に広がる平島を素通りして、エボシ岩沖へ船を進めた。

 水深30メートルで釣り開始。エボシ本島とその周りの磯との間は、根が複雑に入り組み、縦横に走る海底の溝が、カサゴたちの格好のすみかとなっている。米山船長は磯周りのカケアガリに船を着けると「浅くなっていきます。根掛かりに注意して下さい」と海底の状況を説明しながら、仕掛け投入の合図を出した。

 オモリを海底に着けてカサゴが餌に食いつくのを待つ。5~10秒待ってアタリがなければ、竿を立て仕掛けを1メートルほど上げ、再び底立ちを取り直しながら誘い続ける。数回繰り返すと、オモリが海底に着くと同時にガツガツと引き込むアタリが来た。ゆっくりと竿を立てるとズッシリとした重みが竿に乗り、底へ底へと勢い良く引き込んだ。水面に現れたのは、20センチ級の良型カサゴだ。一気に引き抜くと、体をくの字に曲げ最後の抵抗を見せた。

 右舷船首では町田市の高雄朗さん(71)が、10時過ぎから調子を上げた。20センチオーバーの良型を上げると、立て続けに5尾を掛け、30センチ級のアカハタも追加。「急に食いが良くなりましたね。良型は明確なアタリで、よく引くね。ベラなどの餌取りのアタリとは全然違うよ」と話す。特餌として5センチ前後のワカサギも持参、イワシ餌の代わりにすると「生きイワシ餌だとカサゴも30センチ級の大型が食ってくるからね」とイワシメバル船が待ち遠しそう。

 ちがさき丸ではカサゴ船を1月8日から開始。初日は21~29センチを4~16尾と好発進。同26日にはトップ13尾。その他の日も多い人で10尾前後と安定している。アカハタやホウボウも交じる。米山船長は「今は深場が好調だが、潮が濁れば、平島周りや江の島沖も狙うので、数は伸びます。生きイワシ餌が入れば黒メバルを狙います」と話した。(田中 清)

 ◆めも カサゴ釣りの近況、乗合船は茅ケ崎港ちがさき丸(TEL0467・86・1157)。乗合船は午前7時出船。料金は餌、氷付きで9500円。女性と高校生以下は割引あり。貸し竿、仕掛け常備。駐車場完備。

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