妃海風が朗読劇「ラヴ・レターズ」出演へ「生々しさを出していきたい」

スポーツ報知
朗読劇「ラヴ・レターズ」(東京・草月ホール、後6時半)に出演する元宝塚歌劇星組トップ娘役の妃海風

 元宝塚歌劇星組トップ娘役の女優・妃海風(ひなみ・ふう、28)が、6月13日に行われる世界的名作の朗読劇「ラヴ・レターズ」(東京・草月ホール、後6時半)に出演することが8日、分かった。

 同作は、1990年8月にパルコ劇場で幕開けした。舞台上には、テーブルと2脚のイスだけ。男女が手にした台本を読み上げるシンプルな内容だが、年齢も個性も異なる俳優、そして観客によって、同じ作品とは思えないほどに雰囲気が変わるのが魅力。27年間、延べ470組のカップルが読み続けている。

 音楽朗読劇の経験はあるが、朗読劇には初挑戦。妃海は「メチャクチャ難しいし、人間性が出るものだと思う。『できるかな?』という不安はある。でも、そこに踏み入れられる喜びの方が大きい。知らないまま過ごすより、知って自分に絶望する方がいい」と新境地に意欲をみせる。

 「リアルな男女の関係性のお話。まだまだ引き出しが少ないので(本番までに)もっと勉強しなくちゃいけない。ファンの方は、作られてきた『妃海風』しか見ていないので、私をずっと見てきてくれた方を驚かせるぐらい(今作を通じて)生々しさを出していきたいと思う」。パートナーを組むのは俳優の矢崎広(30)。「私、意外とシャイだってことに気付いたんです(笑い)。でも、恥ずかしがっている場合じゃないですよね。1回のお稽古で、どこまで2人の距離感を縮められるか!」と意気込んだ。

 妃海は16年11月に宝塚歌劇を退団した。この1年4か月あまり、「初めて知ること、新しい発見が多い。高校を卒業してオトナになるまでの過程を宝塚で育ったので、限られた世界での人間関係しか知らない。毎回『初めまして』という職場は新鮮な感覚ですね」。

 その中で、3月に上演された三谷幸喜氏(56)演出の「江戸は燃えているか Touch and Go」では、中村獅童、TOKIO・松岡昌宏、「ずん」の飯尾和樹らさまざまなジャンルの出演者と共演。「お芝居は面白い!」と再確認するきっかけになった。

 12日に29歳の誕生日を迎える。「20代最後だね、と言われてもピンと来ない。30歳になるからいい女になるぞ、とかは全く考えていないです」ときっぱり。今はただ、がむしゃらに女優の道を突き進む。

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