桂歌丸、元気に高座 トリで「小間物屋政談」をたっぷり 楽屋では小言も…

スポーツ報知
「小間物屋政談」を口演する桂歌丸

 落語家・桂歌丸(81)が11日、東京・半蔵門の国立演芸場4月中席公演のトリで「小間物屋政談」を口演した。

 毎年恒例になっている4月の国立演芸場で歌丸が健在ぶりを見せつけた。3月21日に仙台で行われた「花座開場記念魅知国(みちのく)仙台寄席」以来の高座となったが元気いっぱい。酸素チューブを鼻につけながらの登場をわびながら、マクラでは「酸素がない苦しさはお金がない苦しさより苦しいものです」「お聞き苦しいところがありますがご勘弁を…。私が悪いんではなく病気が悪いんです」と話し約40分、「小間物屋政談」をたっぷり演じた。

 噺の途中でも「体が悪いって言っても、酸素の管を入れるほどじゃありませんよ」とくすぐりも入れながら、場内に響く張りのある声で聞かせた。

 関係者によると、仙台公演の際は車で片道4時間かけて移動し、体調が良くなく“あいさつ”だけで終わる予定にしていたが高座に上がると噺家としての血が騒ぐのか「鍋草履」を口演した。この日も、楽屋で弟子に小言を言うなど久々の楽屋を堪能した様子。楽屋から出ると「ありがとうございます」と笑顔を見せ、三遊亭円楽(68)らに見送られ帰宅した。

 公演は20日まで、歌丸は奇数日に出演しトリを務める。

芸能

×