樹木希林、西城秀樹さん告別式の弔辞を辞退「私の体もこんなだし…」 

スポーツ報知
西城秀樹さんとの思い出を語った樹木希林と共演者の山崎努

 俳優・山崎努(81)、女優・樹木希林(75)が19日、東京・シネスイッチ銀座で出演映画「モリのいる場所」(沖田修一監督)の初日舞台あいさつを行った。樹木は26日に東京・青山葬儀所で営まれる歌手の西城秀樹さん(享年63)の葬儀・告別式の弔辞を辞退したことを明かした。

 西城さんとは、1970年代に人気を博したTBS系ドラマ「寺内貫太郎一家」などで共演した樹木は「弔辞の話はいただきました。でも、その日はちょうど名古屋で仕事があって東京にいないんです。それに、私の体もこんなだし」と丁重に辞退したという。

 共演以来、家族ぐるみで交流を続けていた。「普通はアイドルでスターだった人は、その後、幸せになっている姿をあまり想像できない。でもチャーミングな奥さんと、秀樹より、もっときれいな顔をした子供たちに見送られたのは幸せだったと思う」といい、「せめて70歳まで生きてほしかったし、本人は無念だったかもしれない。でもそれなりに人生を全うできた。人生って、こういうものではないでしょうか」としのんだ。

 映画は7月19日開幕の北米最大の日本映画祭「ジャパン・カッツ」で上映される。その会場で国際的に活躍する日本人俳優として樹木が表彰を受けることも決定した。樹木は「それ、何ですか?(司会者に)あなたが勝手につくった賞じゃないの?」といい、「(夫の内田裕也から)よく四の五の言わずもらっとけ、と言われるのでいただきます」と話した。

 山崎は、昨夏の撮影を振り返り「暑さに負けていると希林さんが励まして現場をリードしてくれた。劇団(文学座)では僕が先輩だったが、立場が逆転していた」と感謝していた。

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