長州力、大河ドラマ初出演「西郷どん」で異例のリキラリアット演出

スポーツ報知
大河ドラマに初出演する長州力

 プロレスラーの長州力(66)が、俳優・鈴木亮平(35)が主人公の西郷隆盛を演じるNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」(日曜・後8時)に出演することが1日、分かった。大河ドラマ初出演で、22日放送分の第27回「禁門の変」に登場する。

 物語は、第26回から明治維新に向け“革命編”がスタート。長州は、長州藩と御所の護衛にあたっていた西郷率いる薩摩藩などが激突した「禁門の変」(1864年)で、長州藩の過激な尊王攘夷派を率いた遊撃隊の総督・来島又兵衛(きじま・またべえ)を演じる。朝敵とされた長州藩の復権と失地回復のため、京への進軍を藩内で主張し「禁門の変」を引き起こした重要な役どころ。

 長州藩ゆかりの山口県出身で、1974年のデビュー以来、プロレス団体を渡り歩き、アントニオ猪木(75)、藤波辰爾(64)ら“権威”に挑み「革命戦士」と呼ばれたプロレス界のレジェンドに白羽の矢が立った。

 5月下旬に行われた撮影の戦闘シーンで、長州は自身のフィニッシュホールド「リキラリアット」をさく裂させた。異例の演出に「演技の中でラリアットをして下さいと言われ、そんなことまでして良いのかと驚きました」。演技に関しては「叫ぶセリフが多かったので、出来たのかなと思います」と納得の様子だった。

 一方で、滑舌が悪いことでも知られ、オファーを受けた際、「長いセリフもあり、僕には無理だろう」と苦悩したが、「この年齢でやってみたことがないことをやってみよう」と決心したという。難しい山口の方言に加え、「大声を出して練習できる場所がなく、お風呂場で夜な夜な練習してました」と役作りの苦労を明かした。

 制作統括の櫻井賢氏は、「長州力さんを来島又兵衛役にお迎えすることは、私どもの夢でした。夢が叶い、薩摩軍に迫る存在感あふれるの撮影シーンが撮影できました」と喜びのコメントを寄せた。

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