93歳の師匠・桂米丸、歌丸さん訃報に悲痛「こっちが先に逝くと思っていたのに…」

スポーツ報知
歌丸さんの訃報に悲しみにくれた桂米丸師匠

 歌丸さんが5代目・古今亭今輔に入門した時の兄弟子で、後に師匠となった桂米丸・落語芸術協会最高顧問は2日、都内の自宅で取材に応じ「がっくりきちゃって、こっちが先に逝くと思っていたのに…」と悲しみに暮れた。

 1日に歌丸さんからお中元の贈り物が届き、この日連絡をとったところ、歌丸さんの関係者から訃報を告げられた。1か月ほど前に会ったのが最後になった。満身創痍(そうい)でも、高座に上がり続けた姿勢に「普通だったら出られない。執念に驚かされた。かつてない噺家」とたたえた。

 誠実で努力家だった一方、釣りが大好きだった歌丸さん。生前、1人で山奥の渓流釣りに入った際の話を聞かされ「熊に会ったんですよ。こういう時は、熊と目を合わせてはいけないんです。腰につけた鈴を鳴らして人を呼びました」と言った時の笑顔が忘れられないという。

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