若松プロ、再始動第1作「止められるか、俺たちを」主題歌、曽我部恵一が歌う

スポーツ報知
映画「止められるか、俺たちを」の場面写真

 2012年に交通事故で死去した映画監督の若松孝二さん(享年76)が設立した若松プロダクション再始動第1作目となる映画「止められるか、俺たちを」(10月13日公開、白石和彌監督)の主題歌「なんだっけ?」をシンガー・ソングライターの曽我部恵一(46)が歌うことが5日、発表された。主演は女優の門脇麦(25)が務め、俳優の井浦新(43)が若松さん役で出演する。

 60~70年代にかけて若松プロで助監督として活躍した故・吉積めぐみさん(門脇)をモデルに、若松さんと共に映画、政治に青春をささげた映画人たちの生きざまを描いた青春作。

 若松さんとプライベートで交流があり、若松作品の大ファンである曽我部が音楽を担当。曽我部は「思いがけない形で若松孝二と再会した。ぼくが影響を受けてきたのは若松映画そのものだけではなく、若松監督の物作りの姿勢だったんだと今回再確認した」。制作を振り返り、「当初はあえて客観的に音楽をつけようと思っていたけれど、いつのまにか若松宇宙の中に取り込まれて、夢中で作曲していたんだ」と語った。

 また、同作の関係者向け試写会が開始され、メガホンを執った白石監督作品常連で俳優のリリー・フランキー(54)が鑑賞した。「僕にとっての、最高の青春映画の答え合わせ」と独特な表現で魅力を語った。同じく、映画「血と骨」などで知られる崔洋一監督(68)は「なんと、滑稽で、バカで、クズで、最低の奴ら……そして、世界で一番哀しい者たちよ、俺は君たちを誇りに思う」とコメントを寄せた。

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