「明石家さんま・岡村隆史 花の駐在さん」一日限定で上演 大阪に新ホールオープン

吉本興業や在阪民放局など14社が出資する「クールジャパンパーク準備株式会社」は5日、大阪市内で会見し、大阪城公園東側に来年2月、「WWホール」「TTホール」「SSホール」の、それぞれ大・中・小の3劇場をオープンさせると発表した。劇場が建つエリア一帯は「COOL JAPAN PARK OSAKA」の愛称で、エンターテインメントの発信基地とする。
劇場の名称は、吉本から依頼を受け、お笑いタレント・明石家さんま(63)が命名した。こけら落としは「TTホール」で「明石家さんま・岡村隆史 花の駐在さん」を一日限定で上演する。
1976~86年にABCテレビで放送された「花の駐在さん」は、駐在所を舞台にした吉本新喜劇風のコメディー。初代の主演は桂三枝(現・六代桂文枝)が務め、さんまが引き継ぎ、のちに「さんまの駐在さん」とタイトルが変更された。関西人にはおなじみの名物番組で、新劇場のオープニングを華やかに飾る。
3劇場は規模、設備がすべて違い、最大の「WWホール」は1144席。さんまは「『笑って笑って』とか『わくわく』という意味で『WW』にさせていただいた」。「TTホール」(706席)、「SSホール」(300席、スタンディング400~500人収容)については「『楽しい楽しい』『すっごい狭い』でもいい。大喜利的に皆さんで大阪人らしい遊び方をしてもらったらええと思います」と説明。「本当は全部、笑いに関した意味でもあります。永遠に正解は出さないようにしておきます」と“謎解き”を仕掛けた。
「WWホール」のオープニングは「笑っていいとも!」「今夜は最高!」の構成などで知られる演出家・高平哲郎氏(71)が脚本・演出を務める「KEREN」。和の世界を表現したレビューショーで、高平氏は「外国人のお客さんにも見ていただきたい」と話した。「SSホール」は未定。3劇場で50万人の動員を見込んでいる。