加藤剛さんが死去、80歳 後日お別れの会

スポーツ報知
加藤剛さん

 映画「砂の器」、TBS系の時代劇ドラマ「大岡越前」、映画「砂の器」などで知られた俳優・加藤剛(かとう・ごう、本名=かとう・たけし)さんが6月18日に死去していたことが9日、分かった。80歳だった。所属の俳優座がスポーツ報知の取材に「事実です。今日中に詳細を発表する予定です」と認めた。すでに葬儀・告別式は近親者による家族葬式で執り行っており、後日お別れの会を営む。お別れの会の日取りなどは9日午後にも発表する予定だ。

 加藤さんは静岡県生まれ。中学3年の時に上京し、都立小石川高校に進学。在学中に先輩に命じられ初めて舞台に立った。早大文学部では学内の劇団・自由舞台で活躍。大学4年の時、20倍の難関を突破して俳優座の養成所に入った。

 62年にTBS系ドラマ「人間の条件」で主役を演じ注目を集めた。64年に養成所を卒業して俳優座の座員に。65年1月に安部公房作の「お前にも罪がある」で舞台デビューした。

 その後、映画「五辯の椿」(野村芳太郎監督)、フジテレビ系ドラマ「三匹の侍」など多くの作品に出演。74年の映画「砂の器」でのピアニスト役の名演は大きな話題となった。TBS系ドラマ「大岡越前」でも多くの人に親しまれた。

 今年2月に公開された映画「今夜、ロマンス劇場で」が最後の出演作となった。

 私生活では68年に女優の伊藤牧子(81)と結婚。長男の夏原諒(43)、次男の加藤頼(37)も俳優。

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