米丸、弟子に別れ「テレビ局でヒットを飛ばし、好きな古典をじっくりやる。お見事でした」歌丸さん告別式

スポーツ報知
弔辞を述べる桂米丸(落語芸術協会提供)

 今月2日に慢性閉塞性肺疾患のため死去した落語家・桂歌丸さん(享年81)=本名・椎名巌=の椎名家・落語芸術協会の合同告別式が11日、横浜市の妙蓮寺で営まれた。

 弔辞を桂米丸(93)、柳亭市馬(56)、林家木久扇(80)が務めた。

 米丸は歌丸さんが1951年に5代目古今亭今輔に入門した時の兄弟子で61年からは師匠を務めた。現在も最高齢の現役落語家として高座に上がり続ける一方で協会最高顧問も務めている。「思い出は尽きません。芸能界に入ったころは坊や、坊やと呼ばれたことを覚えています。その度に真剣な眼差しをしていた。笑点が看板番組になって、人間はどっこいしょと休みたくなるものですけど、あなたは人気に溺れず、私は落語家なんだ、勉強しようと。この道に進まれて大成なされた。お幸せなあなたです。(入院しながら高座に向かう姿に)あなたの真心を感じました。この人は死ぬまでやるぞ、と。テレビ局でヒットを飛ばし、好きな古典をじっくりやる。お見事でした。どうぞ今度は、ゆっくりお休みください」と弟子に別れを告げた。

芸能

×