“美しき救世主”明日海りお、真夏の宝塚を熱くする!

2018年7月13日16時45分  スポーツ報知
  • 「真ん中のイメージ・赤を着こなせるようになりたい」と笑顔の花組トップスター・明日海りお

 宝塚歌劇花組トップスター・明日海りおが、13日から兵庫・宝塚大劇場で、新作ミュージカル「MESSIAH(メサイア)―異聞・天草四郎―」に挑む。「島原の乱」のカリスマ的指導者・天草四郎時貞役。2014年のトップ就任から5年目に入った、美しきリーダーは「四郎のように、みんなの心を引きつける魅力、説得力がなきゃいけないなと思います」と、心を真っ赤に燃やしている。ショー「BEAUTIFUL GARDEN―百花繚乱(りょうらん)―」と併演。(筒井 政也)

 先月30日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録が決定。絶妙なタイミングで花組が聖なる地にいざなう。

 主人公・四郎は、隠れキリシタンの反乱などが火だねとなって、1637~38年に勃発した島原の乱の総大将。5月の博多座公演を終えた後、関連の地へ足を運んだ。「お城や教会、美しい海に浮かぶ島々の光景を目に焼き付けてきたので、イメージは湧きやすいかな」

 生誕などに謎の多い人物でもあり、フィクション色の強いオリジナル設定で描かれる。「海乱鬼(かいらぎ)=海賊だった荒々しい男が、天草に流れ着き、救われる。神を信じ続ける人々を救えたらと、彼らを率いていく。根本にあるのは人に対する熱い愛情、信念の強さですね」。死した時で15~17歳とされるが「十代より、もう少ししっかりした男性像で」役作りする。

 報われない潜伏キリシタンの運命を扱った映画「沈黙―サイレンス」(2016年)も参考に。「かなり怖くて、一人では見られず、稽古場で少しずつ…」と迫害の残酷描写に目を覆ったが「今回は、自分たちの手で『はらいそ』(キリシタン用語で天国)を築こうよ!という物語。拷問の場面はありますが、心の有り様を描いたタカラヅカらしい作品になるのでは」。前向きな世界観を披露しようと、猛稽古に励んでいる。

 一方のショーは“天国”のごとく理屈抜きの華やかさで「現代的なビートを刻む場面もあれば、オーソドックスで『タカラヅカだなあ』と思うところも。振り幅が広い」。プロローグでは蝶(ちょう)に乗って登場するそうで「楽しみです!」と笑顔を見せた。

 100周年の記念イヤーに花組のセンターに立ち、早くも5年目。「いろいろ経験させていただくと、今までのトップの方々、みんなが神様なんだなあと思います。“救い”は一緒に頑張ってくれるみんながいること」と「MESSIAH」のキーワードで表現する。

 組子の成長も実感する中での新作2本立て。自身もまだまだ発展途上中だ。「新作に挑むのは、いつまでたっても難しい。前と同じ所を目指すと、下がる一方。かなりのエネルギーがいるので、さらに厳しくなっていく(笑い)。でも、ちゃんとビジョンが持てるのは、成長してきたからこそかも。もっと、驚いて、感動していただきたいですから」。日常から解き放たれたいファンの“救い主”になるべく、劇団のトップランナーが、真夏の宝塚を熱くする。

 ◆明日海 りお(あすみ・りお)6月26日生まれ。静岡県静岡市出身。2003年4月「花の宝塚風土記」で初舞台。89期生。月組配属。13年3月に花組に組替えされ、14年5月に花組トップスターに就任。トップ娘役の仙名彩世(せんな・あやせ)は、蘭乃はな、花乃まりあ(いずれも退団)に続く3人目の相手役。身長169センチ。愛称「みりお」「さゆみし」「みりりん」「みりそ」。

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