宝塚花組「MESSIAH」開幕 天草四郎役の明日海りお「熱く闘うぞ!」

スポーツ報知
自由の地「はらいそ」を自らの手で築こうと人々を鼓舞する天草四郎(明日海りお、中央)

 宝塚歌劇花組公演「MESSIAH(メサイア)―異聞・天草四郎―」(作&演出・原田諒)、「BEAUTIFUL GARDEN―百花繚乱―」(作&演出・野口幸作)が13日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 「MESSIA」は、このほど「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録が決定したばかりというタイムリーなミュージカル。嵐に襲われて九州・天草の地に流れ着いた海賊・夜叉王丸(明日海りお)が現地の重鎮から「四郎」の名を授かったというオリジナル設定で、重い年貢に悩まされる隠れキリシタンの人々を救おうと「島原の乱」(1637~38年)を率いるストーリー。

 長髪や衣装の赤色が特徴的で「『心 勇気の赤に染めて』という歌詞もあって、熱く闘うぞ! という思いが色に表れている」と明日海。映画や漫画の「魔界転生」でのオカルトチックな四郎像が知られているが、明日海は語気も強く、荒々しさを秘めたストレートなヒーローを体現した。

 一方のショー「BEAUTIFUL GARDEN」は「いろんな個性があふれている組。咲き乱れ、咲き誇っている姿を描きたいということで“花園”というタイトルを考えていただきました」(明日海)。プロローグも「花詩集」の花組バージョンといった趣向で、彩り豊かなステージを展開した。

 真夏の公演ということもあり、中詰めでは涼しげな衣装で「シーズン・イン・ザ・サン」「夏を抱きしめて」など“夏バンド”TUBEのヒットソングで楽しませた。

 8月20日まで。東京宝塚劇場では9月7日~10月14日。

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