ゆず、うたエールで豪雨被災地支援

スポーツ報知
西日本豪雨の被災地支援のため、歌で支援を表明したゆず・北川悠仁(左)、岩沢厚治

 人気デュオ・ゆずが、甚大な被害の出た西日本豪雨の被災地支援のため、20日から「うたエール(弾き語りバージョン)」を緊急配信し、その収益を全額寄付することが15日、分かった。同曲は、平昌五輪の日本選手団を応援しようと制作されたもので、今回アレンジを変えて再収録した。

 災害発生時の6日、全国ツアー広島公演のため、広島市内に滞在していた2人。ファンの安全を最優先として7、8日の公演中止を決定。横浜に戻ると、スタッフを交えたミーティングを開き、「ゆず」として何ができるかを協議。歌で支援することを決めた。

 北川悠仁(41)、岩沢厚治(41)は「報道を通じて、滞在先から広がっていく被害の大きさを目の当たりにし、苦しく、悲しい気持ちになりました。同時に、自分たちに何かできないかを考えていました。湧いてきたのは、歌で皆さんにエールを、支援を送りたい―、その思いでした」。

 「寄り添える部分も大切にしながら制作した」という「うたエール」をセレクト。「原点の弾き語りで再びレコーディングし、『皆さんにエールを送る』という形を選びました。2人だけの歌と演奏に今の想(おも)いを全て込めた。僕たちの歌が皆さんのこれからの復旧、復興のエールになりますように」と願った。

 iTunes Store、レコチョクなどの主要配信サイトで配信され、豪雨の被災地及び支援団体に収益を全額寄付する。寄付先や寄付金額は後日、公式サイトで報告される。

 2人はこれまでも、復興支援のための活動を続けてきた。東日本大震災では、「Hey和」のライブ音源配信の収益を全額寄付。現在も毎年3月に東北地方を訪れ、活動を継続している。16年4月の熊本地震の際には、熊本市に「見上げてごらん夜の星を~ぼくらのうた~」の印税を全額贈与。同年12月22日に熊本城二の丸広場で無料ライブを開き、歌声でパワー届けていた。

 西日本豪雨では、「X JAPAN」のリーダー・YOSHIKIが日本赤十字社に義援金1000万円を寄付している。

 ◆16日からオンエア

 「うたエール」は、最新アルバム「BIG YELL」の収録曲で、2018人と大合唱している。弾き語りのアレンジが存在しない曲だったため、2人でアレンジ、コーラスワークを再構築し、異例のスケジュールで音源を完成させた。16日からニッポン放送、広島FMなど全国のラジオ局で「―(弾き語りバージョン)」がオンエアされる予定だ。

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