22歳、新派の最年少女形、河合宥季に注目 舞台「楽屋」出演

スポーツ報知
新派の注目株、河合宥季。女形の可能性に挑戦中だ

 劇団新派の最年少女形として人気上昇中の河合宥季(ゆうき、22)が、20、21日に東京・六本木のモーフ東京で上演される「楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~」(清水邦夫作、大場正昭演出)に出演する。

 島根県出身の宥季は、女形になるために生まれきたような整った顔だち。小学時から日本舞踊の世界に魅了され、中学を卒業し上京。大衆演劇で演技の現場に触れた後、歌舞伎の世界へ。14年市川春猿(現河合雪之丞)に入門し、市川猿珠(えんじゅ)を名のる。近年ではスーパー歌舞伎2「ワンピース」で人魚ケイミー役のかれんさでも話題になった。

 昨年1月から新派へ。雪之丞からは「どんなに小さなセリフの気持ちもおろそかにしないこと」を学んだという。「稽古は決して楽でなく苦しい。でも毎日が新鮮で楽しく、勉強です。今後は、洋装姿も増えそう。生意気だと思われるかもしれませんが、女形の新たな表現の可能性に挑戦していくつもりで頑張りたい」

 11月には東京・新橋演舞場「犬神家の一族」でヒロイン野々宮珠世役にも決まった。

 舞台「楽屋」は、歌舞伎から新派にフィールドを移した雪之丞をはじめ、河合誠三郎(市川笑三郎改め)、河合穂積(市川猿若改め)、宥季を加えた4人による「TEAM KAWAI」の自主公演第1弾。2日間で5公演が予定されている。

 時空を超え、4人の女優のさまざまな思いが描かれていく清水邦郎氏の代表作のひとつ。宥季は入院先から抜け出してきた新人女優Dを演じる。「大変難しい役ですが、役の内面を少しでも掘り下げたい」と意気込んでいる。

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