赤楚衛二、仮面ライダーから新聞記者に変身…舞台「民衆の敵」に出演決定

スポーツ報知
翻訳劇「民衆の敵」への出演が決まった赤楚衛二

 放送中のテレビ朝日系「仮面ライダービルド」(日曜・前9時)で、仮面ライダークローズこと万丈龍我役を演じている俳優の赤楚(あかそ)衛二(24)が、舞台「民衆の敵」(11月29日~12月23日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーン)に出演することが24日、分かった。ノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンによる社会派の戯曲で、赤楚は若き新聞記者役に抜てき。「本物を学べる機会を大切にしたい」と、さらなる“大変身”を誓った。

 この夏クライマックスを迎える「―ビルド」での経験を糧に、たくましくなった赤楚が大作舞台でさらなる大変身を遂げる。

 「民衆の敵」は、堤真一(54)演じる主人公の医師・トマスが、市の財源となりえる温泉の水質が工場廃液で汚染されている事実を知り、真実に迫るべく奔走する社会派の戯曲で、英国のジョナサン・マンビィ氏が演出を手がける話題作。赤楚は、新聞「民報」の若き記者で、編集者のホヴスタ(谷原章介)とともに、当初はトマスを支持するビリングを演じる。赤楚は「役者歴4年目の自分が堤さんや谷原さんとお芝居させていただけるなんて夢みたいです」と感激しつつ、「(学びたいことは)一言で表すと『すべて』」と、あらゆるものを吸収しようとしている。

 マンビィ氏も「若手の俳優にとって、プレゼントのようにやりがいのある役」とビリングを分析しているように、抱える信念が刻一刻と変化していき、せりふに細やかな心情をひそませる難役。赤楚本人も「動いてから考えるのが万丈龍我だとすれば、考えてから動くのが今回の新聞記者。お芝居のベクトルは違うと思うので、演出家さんやキャストの皆さんから学ばせていただき、作り上げ、演じていきたいと思います」と、新たな役の引き出しを見せられる喜びをひしひしと感じている。

 今後は役作りを兼ね新聞を読んだり、記者が登場人物の映画を見るなどの準備を自らに課していくという。「百戦錬磨の先輩方ばかりで、自分は未熟者で畏れ多い限りですが、本物を学べる機会を大切にしたいですし、精いっぱいこの舞台の中で生きていきたい」と意気込んだ。

 ◆「民衆の敵」 舞台はノルウェー南部の海岸町。市は温泉の発見に沸いていたが、医師のトマス(堤)は、その水質が工場廃液によって汚染されている事実を知る。トマスは水道管を引き直すよう、市長である実兄のペテル(段田安則)に進言するも、工事にかかる莫大(ばくだい)な費用を理由に、汚染を隠ぺいするようトマスに命じる。事実を明るみに出すべく動いていた「民報」の編集者ホヴスタ(谷原)と記者のビリング(赤楚)も距離を置くようになる中、トマスは民衆集会を開き、真実を市民に伝えようとする。

 ◆赤楚 衛二(あかそ・えいじ)1994年3月1日、愛知県生まれ。24歳。2013年に「サマンサタバサ メンズモデルオーディション」でグランプリを獲得。15年から俳優業を本格化し、TBS系「表参道高校合唱部!」でドラマデビュー。「仮面ライダーアマゾンズ」、舞台「黒子のバスケ THE ENCOUTER」などの出演を経て、17年9月から「仮面ライダービルド」に主人公・桐生戦兎(犬飼貴丈)の相棒役で出演中。特技は剣道、ピアノ。身長178センチ。

芸能

×