乃木坂46「知って、肝炎プロジェクト」のスペシャルサポーターに新加入

スポーツ報知
「知って、肝炎プロジェクト」のイベントに参加した大使、スペシャルサポーター(カメラ・川口 浩)

 肝炎検査の受診と早期発見、早期治療を啓発する肝炎総合対策推進国民運動「知って、肝炎プロジェクト」の記者発表が24日、都内で行われ、俳優で歌手の杉良太郎(73)ら13組18人の大使、スペシャルサポーターが出席した。7年目を迎えた同プロジェクト。若者への訴求効果が期待され、新たに乃木坂46が加わった。特別参与の杉は「自己責任において、命を大事に生きてほしい」と強く訴えた。

 少しずつだが、年々広がりをみせる肝炎に対する意識改革。杉は「肝硬変に進んでから『いい病院のお世話をしてください』と頼んでも遅い。もう少し自分の命を大事にしてください。あなたの命はあなたで守ってください」と力説した。

 7月28日の世界肝炎デー、日本肝炎デーに先がけて行われた会見。7年目に入ったが、もどかしい気持ちも強く、「『自分は大丈夫』と、ひとごとでいる人が多い。肝炎は早期発見が大事。あなた方の命なのに、我々が飛び回って『検査してください』とお願いをしている。やればやるほど、不思議だなと思う」と語る。

 特に若年層への啓発活動は課題の一つ。そこで白羽の矢が立ったのが、乃木坂46だった。最新シングル「シンクロニシティ」は100万枚超。6日から3日間、神宮球場と秩父宮ラグビー場での同時ライブ開催を実現させるなど、日本を代表する女性アイドルグループに成長した。

 新サポーター就任に、生田絵梨花(21)は「肝炎という言葉は聞いたことがあったけど、放っておくと、さまざまな病気につながってしまう危険がある。身近な問題と捉えて、検診に行くことが大切だと分かった。若い世代の方たちに肝炎のことを知っていただき、(検査の)必要性を感じてもらえるように頑張りたい」。若月佑美(24)も「検診の大事さが一番のポイント。みんなが自覚して検診をし、見つけて治す。(検診の)大事さを伝えていくことが重要と思った」と、表情を引き締めた。

 杉を中心に芸能界、スポーツ界の垣根を越えて広がる啓発の輪。強力タッグを組む“先輩”のAKB48グループの向井地美音(20)は、「同じアイドルグループとして、若い世代に伝えていきたい。私たちはメンバーがたくさんいるので、一人ひとりが少しずつでも伝えていけば、大きな力になる」と、相乗効果に期待した。

 ◆肝炎総合対策推進国民運動 総勢27組の大使、スペシャルサポーターが地方自治体の首長を表敬訪問。肝がん死亡率の高い県を中心に、広報活動を展開していく。20歳以上の受検率の低い富山県が、2018年度の集中広報都市に指定された。テーマ曲は、肝炎対策大使の小室哲哉氏が作詞・作曲した「笑顔の明日(あした)」。

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