田中圭、突如ブレイクの“時の人”が主演舞台「チャイメリカ」で初の写真家役　

　人気急上昇中の俳優・田中圭（３４）が来年２月上演予定の舞台「チャイメリカ」（演出・栗山民也＝東京・世田谷パブリックシアター）で主人公の写真家役を演じることが分かった。

　今年は、主演したテレビ朝日系連続ドラマ「おっさんずラブ」で同僚と上司の男性から恋心を寄せられるサラリーマン役を演じ人気が爆発。デビューから１８年、突如ブレイクの“時の人”が本格舞台で演技派の本領を発揮する。

　「チャイメリカ」は、英国の演劇賞の最高権威「ローレンス・オリヴィエ賞」で５部門を獲得した戯曲。８９年の中国・天安門事件に居合わせた写真家・ジョーが、現代の米国と過去の中国での時間軸を行き来し、世界的な問題を浮き彫りにしていく。国際的評価が高い作品の日本初演。田中は「どの役や仕事も、また人との出会いも、出会うべくしてのこのタイミングだと思っていつもお仕事させていただいてますので、この期間で（ジョーを演じる）意味を学べたら」と語る。

　田中は今夏のブレイクを受け、ここ１０年間に刊行した写真集３冊すべてに重版がかかるなど、大フィーバーとなっている。写真集では被写体として作品にかかわってきたが、この舞台では初の写真家役。「人を感動させたり、傷付けたり、撮る人によって表情がガラリと変わるもの」と、田中自身も「写真」についての考察を深めており、今作の役作りにも反映されそうだ。

　絶好調の現状にも、田中自身は「皆様に『ありがとうございます』という感謝の気持ちはもちろんありますが、自分自身何も変わってないですし、これからも自分のペースで向き合って進めていけたら」と、冷静にとらえている。「座長だからというより、舞台の世界のことだけ考えて、演出家、共演者、皆で作り上げていければいいと思ってます」と意気込みつつ「みんな巻き込んで思いきり深く飛び込めれば」と誓った。

　◇田中圭が最近演じた主な役柄

　▽妻子持ち不倫男　日テレ系ドラマ「東京タラレバ娘」（１７年１月期）

　▽自信家の会社経営者　日テレ系ドラマ「恋がヘタでも生きてます」（１７年４月期）

　▽劣等感持つＩＴ社長　舞台「僕だってヒーローになりたかった」（１７年７月）

　▽イクメン夫　フジ系ドラマ「民衆の敵～世の中、おかしくないですか！？」（１７年１０月期）

　▽さえないサラリーマン　テレ朝系ドラマ「おっさんずラブ」（１８年４月期）

　▽官能的な新聞記者　ＷＯＷＯＷドラマ「ダブル・ファンタジー」（１８年６月）

　▽厳格な公務員　フジ系ドラマ「健康で文化的な最低限度の生活」（１８年７月期）