藤原竜也、“映像化困難”超巨編「太陽は動かない」初のスパイ役

スポーツ報知
撮影に向け気合十分の藤原竜也

 俳優の藤原竜也(36)が、人気作家・吉田修一氏(49)の人気小説シリーズを実写化した映画とWOWOW連続ドラマ「太陽は動かない」(ともに2020年公開・放送。羽住英一郎監督)に主演し、初のスパイ役を演じることが30日、分かった。映画と連ドラが連動した大型企画。海外ロケや壮絶なアクションも満載で、映像化不可能とされてきたスパイ巨編に挑む。

 東京五輪イヤーの2020年。藤原が“日本版ミッション:インポッシブル”とも言える世界を舞台にしたアクション大作に挑戦する。

 原作は「悪人」「怒り」など、実写化作品のヒットが相次ぐ吉田氏の累計20万部の小説「鷹野一彦」シリーズ三部作。産業スパイ・鷹野一彦(藤原)が太陽光エネルギー開発の裏にある巨大な陰謀に巻き込まれ、各国の権力者との攻防戦を繰り広げる物語。国際政治の闇も描き、映像化不可能とされてきた。映画はシリーズ1作目「太陽は動かない」と2作目「森は知っている」、連ドラは吉田氏監修のオリジナルストーリーで描く。

 吉田氏とは、10年の主演映画「パレード」以来約10年ぶりのタッグ。5月頃、壮絶アクションが満載の脚本を読み「やべぇな…」と絶句した。「過去に類を見ない巨大なスケールのエンターテインメント作品になると思いますので、今から身の引き締まる思いです」

 「海猿」「MOZU」シリーズなどを手掛けた羽住監督の作品は初出演。爆破シーンなど大規模なスケールの映像に衝撃を受けた藤原は「映画・ドラマ共に、皆様の心を揺さぶる作品になるように頑張ります」。羽住監督も「その表情、肉体、迸(ほとばし)る汗までも逃す事なくスクリーンに焼き付けたい」と期待を寄せる。

 一日1回の組織への定時連絡を怠ると胸に埋め込まれた爆弾が爆発する一方、世界各国で国籍不明のスパイと対決する役どころ。これまで出演した映画「カイジ」「デスノート」などに続く“追いつめられる役”で、代名詞ともいえる恐怖の絶叫にも注目だ。

 ハードなアクションに挑むため、通っていたジムを6月頃から本格的な筋トレができるジムに変更。ストイックな肉体改造に着手した。撮影は来年初めから半年弱にわたり、国内だけでなく外国人キャストとの海外ロケも予定。「体の状態を万全に整えて、心して臨みたい」と気合を入れた。

 ◆「鷹野一彦」シリーズ三部作 「太陽―」は、産業スパイ組織・AN通信の諜報(ちょうほう)員・鷹野一彦らがエネルギー開発技術に関する情報争奪戦の中で、敵国のスパイや権力者らと対峙(たいじ)する物語。18歳で正式スパイとして胸に小型爆弾を埋め込まれ、命懸けで働けば35歳で組織から解放される壮絶な人生を描く。「森は―」は鷹野のスパイ養成時代、今年5月発売の3作目「ウォーターゲーム」は大規模ダム爆破事件を発端とした鷹野のラストミッションを描く。

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