花組ホープ・聖乃あすかが2度目のセンター熱演「私の『はらいそ』の景色を感じた」

スポーツ報知
終演後に舞台上で会見した聖乃あすか(右)と舞空瞳

 宝塚歌劇花組「MESSIAH(メサイア)―異聞・天草四郎―」の新人公演が31日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 第100期生の5年目ホープ・聖乃(せいの)あすかが、今年1、3月の「ポーの一族」に続いて2度目の主演。劇団の若手では屈指のルックスで、島原の乱のリーダー・天草四郎時貞をダイナミックに演じた。

 カーテンコールで聖乃は「仲間が温かく手を差し伸べてくれて、四郎の気持ちと重なるところがたくさんありました」と共演者に感謝。隠れキリシタンを率いて「はらいそ(ポルトガル語で天国の意)」の創造を目指す物語とあって「私の『はらいそ』の景色を感じることができました」と、満席の会場の光景を目に焼き付けた。

 終演後の会見では「責任は前回以上。自分が引っ張っていかなければと。目をキラキラさせて必死に付いてくる下級生の姿がうれしかった」。本役のトップスター・明日海りおからは本番直前に「とにかく安全に、落ち着いてやれば、絶対できる」と声をかけられた。「『ポー』よりも、セリフをかわす、心の会話が多い。細かい心情を描けるよう、もっと明日海さんから学びたい」と東京宝塚劇場での新人公演(9月20日)の課題を挙げた。

 相手役の流雨(るう)は、2016年に首席入団した舞空瞳(まいそら・ひとみ)が新公初ヒロインで務め、「身が引き締まる思いでした」。豊かな歌唱力を披露して、2年上の娘役・華優希(はな・ゆうき)に続く新星誕生をアピールした。

 11年目のトップ娘役・仙名彩世(せんな・あやせ)に学んだ舞空は「普段からお優しくて、マリア様のよう。おおらかで心が清らか。娘役としても人としても近づきたい」と笑顔で話した。

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