堺雅人、映画「プーと大人になった僕」吹き替えでパパぶり全開

スポーツ報知
映画「プーと大人になった僕」の日本語吹き替え版声優を務めた堺雅人

 俳優の堺雅人(44)が、米映画「プーと大人になった僕」(9月14日公開)で自身初となる実写映画の吹き替え声優を務めることが6日、分かった。

 世界的人気キャラ「くまのプーさん」を初実写化。プーと大親友の少年クリストファー・ロビンが大人になって奇跡の再会を果たし、新たな冒険をする感動作。3日に全米公開し、週末の興収は約27億8000万円と好スタートを切った。堺は、英俳優ユアン・マクレガー(47)が演じるロビンの声を担当する。

 堺はこれまで「こちら葛飾区亀有公園前派出所」などアニメ4作品で声優を務めてきたが、実写映画は初めて。「いつか挑戦してみたいと思っていたので、オファーをいただき、とてもうれしかったです。素晴らしい俳優の声を担当できて、光栄でした」。9月に初来日が決まったユアンとの対面に期待が集まる。

 父親になったロビンが熱心に仕事するあまり忘れていた家族の絆を見つめ直す物語。私生活でも男児の父親である堺は、主人公の複雑な心境を表現できる俳優としてオファーを受けた。妻で女優の菅野美穂(40)は、今冬に第2子を出産予定。7月中旬にアフレコを終え、父親として娘に語りかけるセリフなどを持ち前の穏やかで優しい声で演じた。

 普段、自身の家族についてはあまり語らないが、今作の台本に長男がクレヨンで思い切り落書きしたエピソードを披露。「いつもだと怒ってしまうと思うんですが、今回むしろうれしかった。ちょっと変わったのかもしれません」。家族愛がテーマの今作に参加し、父親として心境の変化をのぞかせた。

 コメントは以下の通り。

 堺雅人「実写の吹替は今回がはじめてです。いつか挑戦してみたいと思っていたので、オファーをいただき、とてもうれしかったです。ユアン・マクレガーさんという、素晴らしい俳優の声を担当できて、光栄でした。撮影の日をドキドキしながら待っていました。誰よりも先に、作品や俳優さんの演技を見せていただくのが、楽しみでしたね。(収録本番では)ユアンさんのお芝居に導かれるような感じで、とても楽しい作業でした。アニメーションの声優は何度か経験があるのですが、実写だと、英語のお芝居にあわせるので、思ったまま演じると平板になってしまうと(吹替版の演出家の)監督から指摘をうけました。そこがなかなか難しかったですね。口をあわせるのも難しかったです。録音のスタッフさんには本当にお世話になりました。改めて声優さんのお仕事は大変だなと、皆さんすごいお仕事されているなと尊敬の気持ちを持ちました。(作品は)終戦後すぐのイギリスが舞台なんですよね。一生懸命に仕事をするあまり、心のゆとりや余暇を忘れてしまうというところは、いまの日本と似てるのかなと思います。「本当に大事なのは仕事か家族か」と揺れる主人公には共感できます。僕は、仕事に対する愛情と家族への愛情、最後にはおんなじようなところに行き着くような気がしてます。プーさんの言葉は、いろんなことを考えさせられますよね。『今日が一番大事』とか『今日が一番好き』とか、お坊さんのありがたい話を聞いてるみたい。プーさんはあなどれません。演じていて、考えされられるセリフが、 いくつもありました。(物語のテーマの再会について)子供の相手をしていると、自分が小さい頃何をして遊んでいたのか思い出すことが多くて、こういうおもちゃ好きだったなとか、粘土遊び好きだったなとか。そのようなことを思い出すと、自分の小さい頃と再会しているような不思議な気持ちになります。(家族をもってから仕事との向き合い方での変化について)自分が変わったと思うことはないんですが、今回、この作品の台本に子供がクレヨンでものすごい落書きをしてしまったんです。 いつもだと怒ってしまうと思うんですが、今回むしろ嬉しかった。ちょっと変わったのかもしれません」

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