吉永小百合、翁長知事悼む「沖縄の犠牲があったから、私たちは何不自由なく生活できています」

スポーツ報知
トークイベントを行った吉永小百合

 女優の吉永小百合(73)が10日、東京・池袋の新文芸坐で開催中の「第七回新藤兼人平和映画祭」でトークイベントを行った。

 吉永は、沖縄戦で看護婦として前線に立ったひめゆり学徒隊の悲劇を描いた主演映画「あゝひめゆりの塔」(1968年、舛田利雄監督)に主演。8日に亡くなった沖縄県知事だった翁長雄志氏(享年67)にも自ら触れた。

 「私たちは沖縄の犠牲があって、何不自由なく生活している。私にとっての沖縄はいまも遊びでは行けない場所」と言い、「いい時代だね、と黙っているのは良くないと思う。今の、この戦後が未来まで続くよう、口に出してみんなで(平和を)つくっていきましょう」と呼び掛けた。

 この日は自身の代表作「キューポラのある街」(62年、浦山桐郎監督)、3月に公開された120本目の出演映画「北の桜守」(滝田洋二郎監督、DVD10月3日発売)上映後に登壇。3月中旬に奈良でのキャンペーンから帰京すると「ものすごく足首が腫れて。病院に行くと足首のけんしょう炎でした」と脚が悲鳴を上げていたことも明かした。

 今後の女優活動については「もうしばらく映画俳優としてやっていきたい」と121本目への意欲を見せ、集まったファンを安心させた。

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