綾瀬はるか「貴重な証言をしてくれた」歴史の闇に埋もれてきた“女性たちの戦争”を取材

2018年8月11日10時0分  スポーツ報知
  • 鈴木政子さん(左)から資料を見せてもらう綾瀬はるか(C)TBS
  • 綾瀬はるか(C)TBS

 女優の綾瀬はるか(33)が戦争体験者の声に耳を傾け、その平和への願いを伝えるTBS系ニュース番組「NEWS23」(月~木曜・後11時10分)の特別企画で、歴史の闇に埋もれてきた“女性たちの戦争”を取材した。

 綾瀬は2010年から毎年、8月15日の「終戦の日」にあわせて取材してきた。今年は福岡を訪れ、あまり知られていない、満州でソ連兵らから性暴力の被害に遭い、命からがら引き揚げてきた女性たちのその後を追った「綾瀬はるか「戦争」を聞く ~語らなかった女たち~」

 戦後、福岡市の博多港には139万人の日本人が引き揚げてきたが、妊娠した女性たちも多く含まれており、引き揚げ船から海に身を投げた女性も少なくなかったという。また、「二日市保養所」という中絶のための施設を国が秘密裏に設置。治療の際に、医師や看護師が泣き声をあげた赤子の命を奪うこともあったという。このことは、当事者の女性たちもずっと口を閉ざしてきた。

 綾瀬が訪ねたのは、10歳のとき満州で終戦を迎えた鈴木政子さん(83)。鈴木さんはソ連兵に連行され、収容所で2か月を過ごしたが、そこで彼女が目撃したのは、昼夜を問わず繰り返された性暴力だった。年頃の女性はみな標的にされ、鈴木さんが姉のように慕っていた当時18歳の「ゆう子さん」(仮名)も妊娠。引き揚げてきた後、同保養所へ向かった「ゆう子さん」は、故郷の東北を離れて東京で就職したが、82歳で亡くなるまで独身を貫いた。

 取材を終えた綾瀬は「証言者のみなさんの中にはむごくて、悲しい戦争を思い出したくないと、これまで胸の中に閉じ込めてきたという方もたくさんいます」と振り返り、「今回の証言は、満州で終戦を迎え、姉のように慕っていた女性たちが性暴力の被害に遭ったお話です。戦争を知らない私たちのために貴重な証言をしてくださいました。是非聞いてください」とコメントした。

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