「NEWS」15周年記念ライブ 逆境乗り越え39曲

スポーツ報知
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 人気グループ「NEWS」が12日、東京・味の素スタジアムで結成15周年記念ライブを行った。野外公演は10周年だった13年の秩父宮ラグビー場以来5年ぶりで、味スタでの公演はジャニーズ事務所ではSMAP、関ジャニ∞に続く3組目。デビュー曲から最新曲まで、15年の軌跡を凝縮した39曲で前日含め11万人を熱狂させた。

 「もしかしたら、できないかもしれないということを覚悟していた」―。この日の公演直前、6月に未成年女性との飲酒騒動で活動自粛した小山は、本紙などの取材に心境を吐露した。

 「当たり前にステージに立たせてもらっていると思っていません。昨日も1曲1曲、ファンの皆さんの顔をできる限り見て、感謝の気持ちを、思いとして伝えたつもりです。15年たって、NEWSとしてもそうだけど、一番は、自分としては、小山慶一郎としての覚悟、思いを誠心誠意、精いっぱい歌とパフォーマンスに込めて。覚悟を見ていただけたら」

 結成時は9人組だったが、幾度のトラブルも重なり、4人組となった。今回に限らず、メンバーの変遷を繰り返す中で選択肢の一つにあった「解散」を選ぶことなく、逆境を乗り越えてきた。ステージでは、新曲「生きろ」も披露した。全員パートに「仲間の絆を 道しるべに」、小山ソロパートに「笑えるほど愚かに」とあり、最後に「燃え尽きるまで 生きていく」と締めくくる楽曲だ。

 15年前の映像とともに、当時の自分に言葉を送るコーナーで、小山は「私はみんなに元気や勇気を与えたいと言っていた。15年たってみると、逆にファンの皆さんから頂いていると感じている。もう一度、初心に戻って、皆さんに元気や勇気を与えられるよう、必死に」と語りかけた。

 5年間の呪縛も振り払った。10周年の野外は豪雨中断した。今回は2日間とも天候に恵まれ、代わりに各1トンの水を放つ演出は、5年前を思い出してもらうためだ。小山は「ここでさらに、一つになれるように」。節目を前につまずきはしたが、今までのように逆境をバネにするべく、前を向いて進んでいく。

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