「秒殺歌姫」LiSA、5年連続台湾公演に5000人が熱狂

スポーツ報知
台湾・新北市の新莊體育館で5000人を熱狂させたLiSA

 【新北市(台湾)18日=加茂伸太郎】アニメソングで人気の歌手・LiSA(31)が3年ぶり2回目のアジアツアーのため、当地を訪問。新莊體育館で初のアリーナ公演を行い、5000人を熱狂させた。

 イントロの度に、湧き起こるどよめき。「ダージャーハオ(皆さんこんにちは)。ハイワイ、ズヴェイダ、タイペイ(海外、最大、台北)。シェイシェイ(ありがとう)」と中国語であいさつすると、ペンライトが揺れ、歓声がこだまする。日本と変わらない光景が広がった。

 「国をまたいでも、同じ(内容の)ライブができることがうれしい」。台湾でのパフォーマンスは5年連続6回目。14年は300人規模の会場(THE WALL)だったが、5年の間に20倍近くまで観客動員を伸ばした。この日のチケットも即日完売。あまりの速さに、現地メディアからは「秒殺歌姫」として取り上げられたほど。「迫力のある字体。何かを悩殺したかしらって(笑い)。字体だけで意味を推測しやすい格好いい名前」と歓迎した。

 LiSAは藍井エイル、Kalafina(休止中)と並ぶ次世代を担うアニソン界の歌姫。11年にデビューし、アジアを中心に世界9か国・地域でライブ(32公演)を開催。

 その中で国内外を問わず、人気の曲が「Catch the Moment」だ。「劇場版ソードアート・オンライン―オーディナル・スケール―」の主題歌で、17年のオリコン上半期女性ソロ歌手CD売上チャートで1位を獲得。今ツアーでも本編の最後に据え、“勝負曲”として披露するとファンから大合唱が起きた。

 「感謝の『縁』、アジアを回る『円』、たくさんの『えん』を詰め込んだ」という3時間。アニメ「美少女戦士セーラームーン」の主題歌「ムーンライト伝説」、「crossing field」など21曲をパワフルに歌い上げた。夢は同地域最大の台北アリーナ(1万人収容)のステージ。LiSAは「日本でいう日本武道館のような場所。夢が明確になってきた。台湾のみんなと一緒に行きたい」と約束した。

 ◆LiSA(リサ)1987年6月24日、岐阜県出身。31歳。2010年アニメ「Angel Beats!」の劇中バンドの2代目ボーカルに抜てき。11年ミニアルバム「Letters to U」でソロデビュー。同年中国・上海で初の海外公演。14年初の日本武道館公演。17年アジア地域の歌の祭典「ABUソングフェスティバル」に日本代表として出演。18年5月に初ベスト盤を、2タイトル同時発売。座右の銘は「今日もいい日だっ。」。

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