中村芝翫、兄・福助の来月復帰に「大変ありがたい。まだ万全ではないが、温かい目で見守って」

スポーツ報知
記者の質問に答える中村芝翫(左)と片岡孝太郎

 歌舞伎俳優の中村芝翫(52)が23日、都内で東京・国立劇場10月公演「通し狂言『平家女護島』」(1~25日)の製作発表を行い、9月に5年ぶりに復帰する兄、中村福助(57)について触れた。

 福助は、脳内出血でリハビリを続けていたが、9月の東京・歌舞伎座「秀山祭」の昼の部「金閣寺」で5年ぶりに復帰する。

 芝翫は「まだ万全ではありませんが、おかげ様で復帰できることは大変ありがたいこと。けいこでの様子も聞き、安心している」といい、「息子の(中村)児太郎がしっかり付いてくれているので大丈夫だと思う。温かい目で見ていただきたい。いずれ共演もできれば」と話した。

 今年は平清盛生誕900年。国立劇場の10月公演では23年ぶりに通しでの上演。襲名披露を終えて同劇場初登場となる芝翫は、清盛と俊寛の2役をつとめ、片岡孝太郎(50)が俊寛の妻、東屋を演じる。なお10月より英語、中国語、韓国語の字幕を付けて上演される。芝翫は「2年後の東京五輪だけでなく、その後の歌舞伎を考えて変えるところは変わっていっていいと思う」と話した。

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