菅井きんさん「お葬式でこんな晴れがましい席に出られるなんて」…84年報知映画賞助演女優賞

スポーツ報知
報知映画賞の表彰式に出席した菅井さん(前列左端)

 時代劇ドラマ「必殺仕事人」シリーズ、映画「お葬式」などに出演し、名脇役として活躍した女優の菅井きん(すがい・きん、本名・佐藤キミ子)さんが今月10日午後2時に心不全のため都内の自宅で死去した。23日、所属事務所が発表した。92歳。家族が最期をみとり、通夜、密葬は近親者で執り行われた。しのぶ会の予定はないという。代表作となった「必殺」では、主人公をいびる姑(しゅうとめ)を演じ、「ムコ殿!」の決めゼリフは流行語になった。

 菅井さんは1984年12月27日、「お葬式」で助演女優賞を受賞した第9回報知映画賞の表彰式に出席。吉永小百合、時任三郎、「お葬式」で共演した宮本信子らとステージに登壇し「いつもワンシーンに出るだけの私が、初めて出ずっぱりの役をいただき、それにこんな賞まで…」と初めての賞に感激。「お葬式でこんな晴れがましい席に出られるなんて」と笑いを誘っていた。

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