「硫黄島―」オーディションでイーストウッド監督が嵐・二宮を選んだ意外な理由

スポーツ報知
 

 人気アイドルグループ・嵐の二宮和也(35)が24日放送の日本テレビ系「ZIP!」(月~金曜・前5時50分)にVTR出演し、米ハリウッド映画「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督、2006年)の秘話を明かした。

 24日公開の映画「検察側の罪人」(原田眞人監督)では、ジャニーズ事務所の先輩・木村拓哉(45)との初共演が話題になっている。嵐メンバーも自身も、共演が決まった時は驚いたという。

 二宮は14歳の頃から俳優業を開始。しかし当時は、演技の評価は低かった。「(オーディションを)何十本やってもダメで、落ちるのが当たり前すぎちゃって」という二宮に、インタビュアーの團遥香(25)は「俳優になりたくて自ら受けたいと言っていたんですか?」と質問。すると二宮は「そんなことないよ。俳優になりたかったら、ジャニーズに入っていないでしょ」と返し笑わせた。

 しかし、23歳の時に「硫黄島からの手紙」でジャニーズ事務所のタレントとして初めてとなる“ハリウッド進出”を果たす。演じたのは“全くやる気のない日本兵”西郷昇陸軍一等兵役だったが、出演にいたる経緯は意外なものだった。

 人生の転機となったオーディションについて二宮は「クリント・イーストウッド監督に会えると言われたから。会うだけでも十分価値のあるオーディションだと思って」と回想。「行ったら(監督が)いなくて。置いてあるカメラに向かって演技してくださいと言われた。いないからいいやと思って短いシーンを披露したら、『それだと分からないから、もうちょっと長いのやってくれ』と言われた。けど、僕はこれで大丈夫ですと返した」と明かした。

 しかし、その間もカメラが回っており、そのやりとりを見たイーストウッド監督が「こんなにやる気のない子も珍しい。ぴったりだよこの役に」とオーディションとは別の“全くやる気のない日本兵”役でハリウッドデビューを飾った。

 二宮は西郷一等兵の演技が評価され、俳優活動へ力を入れるように。16年の映画「母と暮せば」(山田洋次監督)で、V6・岡田准一(36)に続くジャニーズ2人目の日本アカデミー賞主演男優賞の栄冠に輝いた。

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