TUBE・前田、加山雄三からの激励に「幸せだな~」30回目ハマスタライブ

スポーツ報知
加山雄三(右)の祝福を受け、大喜びする前田亘輝(左は角野秀行)

 4人組バンド・TUBEが25日、横浜スタジアム公演を行った。昭和最後の夏(1988年)に同所で初公演を行い、91年以降は28年連続で開催(90年は開場記念の千葉マリンスタジアムで開催)してきた夏恒例のハマスタライブは、平成最後の夏に30回目という節目を迎えた。

 ホームのようなステージも、今年は違った。ボーカルの前田亘輝(53)は「30回目と聞いてからプレッシャーに駆られてきた。そこからは『30回目』がみんなの合言葉。今までで一番緊張している」と笑った。代表曲「あー夏休み」のほか、ハマスタ初開催のオープニングで歌った「夕方チャンス到来」も披露。3度のアンコールに応え、最後は当初は終了予定でともされた球場照明がこうこうと照らすステージで歌声を響かせ、計28曲で3万人を魅了した。

 87年の大阪球場から計7球場74公演のスタジアムライブを積み重ね、サザンオールスターズの5回を大きく上回るハマスタ公演はバンドの代名詞だ。節目のこの日は特別に、4人が尊敬する“湘南サウンド”の大先輩・加山雄三(81)が球場ライブ初ゲストとして駆け付けた。「最高の男だから、黙っていられなくて。俺はずっと応援していくよ」とうれしい激励に、前田は「幸せだな~」と感謝。最寄りの日本大通り駅では構内アナウンスが4人の声で流され、フォトパネル展も開催。球場周辺もTUBE一色に染めた。

最寄り駅アナウンス  昨年はゲリラ豪雨に見舞われ、一時中断を余儀なくされた。「思い出すのは失敗ばかりだけど、一番苦しかったのは去年。今年も台風が心配だったけど良かった。でも、最初は肌寒かったのに、今は異常ですよ。夏の同じ時期にやってきた。どれだけ気候が変わったか分かる」と前田。肌で感じてきた夏の空気の変化で、時間の経過をかみ締めた。

 昭和、平成に続き、31回目のハマスタ公演は新元号で迎える。「時代を感じるけど、来年のことを考えてないから続いてきたのかな。でも、体が動く限りは」。TUBEが球場で迎える夏は、色あせることなく続いていく。

 ◆TUBEのスタジアムライブの歴史

 ▼1987年8月 大阪球場で初のスタジアムライブ開催
 ▼88年8月 横浜スタジアムで初開催
 ▼90年8月 同年開場した千葉マリンスタジアムで1度だけのライブを開催
 ▼91年7月 グループ初の甲子園ライブを開催
 ▼92年8月 横浜、甲子園、ナゴヤ球場で初の3球場公演。02年まで11年連続
 ▼2000年6月 米ハワイのアロハスタジアムで初の海外公演
 ▼01年8月 横浜スタジアム公演が台風直撃で初の順延
 ▼15年9月 甲子園ライブが25年連続で終了。ウェーブ継続時間17分14秒でギネス世界記録達成

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