ＷＡＮＩＭＡ　初のドーム公演で２日間７万人を熱狂「たぎってますか～」

男性３人組ロックバンド「ＷＡＮＩＭＡ（ワニマ）」が２６日、埼玉・メットライフドーム（西武ドーム）で初のドーム公演を行い、２５日と２日間で計７万人を熱狂させた。過去最多規模の２０万人を動員した全国ツアー（１７か所２２公演）を締めくくった。

　冒頭から最高潮に沸く観客のジャンプで球場が大揺れ。ボーカル・ＫＥＮＴＡ（３０）は「皆さんのためにメットライフドームを貸し切りました。皆さん、たぎって（熱くなって）ますか～」と地元・熊本弁を交えてシャウトした。

　ステージ上でのスイカ割りや大量の水噴射など夏らしい演出を連発。ドラム・ＦＵＪＩ（３２）は恒例となっている長渕剛（６１）のモノマネに加え、ＤＡ　ＰＵＭＰのヒット曲「Ｕ．Ｓ．Ａ．」を披露して盛り上げた。３５万枚突破のメジャー初アルバム「Ｅｖｅｒｙｂｏｄｙ！！」の楽曲を中心に、昨年初出場したＮＨＫ紅白歌合戦で歌った「ともに」、最新曲「Ｄｒｉｖｅ」など計２３曲で沸かせた。

　同球場では史上初となるアリーナスタンディングが実現し、過去最多規模の３万５０００人が集結した。バンドの原点であるライブハウスを意識して、メインステージに加え、６月３０日に始球式を務めたマウンド付近など計４ステージがセッティングされた。

　中には、ギター・ＫＯ―ＳＨＩＮ（２９）が故郷・熊本から上京後に住んだ家を再現した４畳半のステージも設置。ＫＥＮＴＡは「カギなし、エアコンなし、たまに知らないオジサンが入ってきてた。ここから始まったんやな」と回想。いかだ型の回転式ステージで球場内を縦横無尽に移動し、ファンに至近距離で歌声を届けた。

　デビュー４年目でたどりついたドーム公演。ＫＥＮＴＡは「音楽史の歴史に残ると思います。これからももっとたくさんの人にＷＡＮＩＭＡの音楽を届けていきたい。みんな、愛してるよ～」と呼び掛けた。

　また、１１月から来年３月にかけて２６か所２７公演を巡る全国ツアーを行うことが発表された。