桂文枝一門の“元祖・京大芸人”夏川立也氏が小説出版「若い子のヒントになれば」

スポーツ報知
処女小説「笑いの科学株式会社」をPRした夏川立也氏

 落語家・桂文枝(75)の弟子で“京大出身漫才師”の元祖だったコミュケーションプロデューサー・夏川立也氏(52)が27日、処女小説「笑いの科学株式会社」(アートダイジェスト、税別1400円)の出版PR会見を大阪市内で開いた。

 夏川氏は1986年、文枝(当時・三枝)がお笑いタレント育成で発足させた「維新塾」のメンバーとして弟子入り。京大在学中に後輩と「きょうだい」に引っかけて「ザ・ブラザーズ」のコンビ名で漫才師として活動した。

 相方が“親バレ”したため芸人を辞め、解散したが、文枝が司会の「新婚さんいらっしゃい!」の前説を約10年務めた。2006年、芸人として学んだコミュニケーション能力を生かして、講演・研修活動をスタート。ビジネス書も発表している。

 今回の出版は、これまでの経験で得た「笑いの法則」を、1年かけて初めて小説として表現したもの。埼玉県吉川市に住む広告代理店の営業マンが、笑いのロジックを学び、成長していく物語。「プロの漫才師のように笑いを取るのは難しいですが、コミュニケーションを制すれば、いろんな事がうまくいく。これからの若い子のヒントになれば」と夏川氏。

 文枝も出版を喜んでおり、巻末に解説文を寄稿しており「いい弟子を取って、よかったなと思ってもらえたら」。目標は小説のドラマ化。「維新塾」の塾生には、かつて「ボキャブラ天国」のキャブラーとして活躍した幹てつや(51、現「かりすま~ず」のミッキーボード)がおり、小説内にも幹をモデルにした人物が登場するため「幹クンにはぜひ出演してもらいたい。ブレイクのきっかけになれば」と夢をはせた。

 また、京大出身漫才師の後輩、ロザン・宇治原史規(42)については「最初は意識していました。頑張ってほしいですね。僕は相方に『僕が守るから一緒にやろう』と言えなかったけど、彼は違う」と話していた。

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