野口五郎、西城秀樹さんの子どもたちとの「夢のコラボ」を配信 2人の長男がメインボーカル

スポーツ報知
野口五郎(右から2人目)のプロデュースでレコーディングした子供たち

 5月に急性心不全のため亡くなった歌手・西城秀樹さん(享年63)と、歌手・野口五郎(62)の子供たちが共演した楽曲「LOVE SONGを永遠に」が、野口が開発したスマートフォン、タブレット端末向けのコンテンツ配信サービス「テイクアウトライブ」で9月末に配信されることが29日、分かった。野口はスポーツ報知の取材に「子供たちは未来の宝物。僕と秀樹からバトンタッチしたい」と語った。

 「LOVE SONG―」は、1993年11月リリースの西城さんのシングル「いくつもの星が流れ」のカップリング曲。野口が西城さんのために作り、何度もデュエットした2人の友情を象徴する楽曲だ。

 野口の自宅で行われたレコーディングに、西城さんの長女(16)、長男(14)、次男(13)と野口の長女(16)、長男(14)の5人が参加し、歌った。動画の中で顔は出さないが、子供たちの映像が公開される。

 野口が一人ずつ歌を収録し、歌声を組み合わせて完成させた。お互いの長男がメインボーカルを務めたが、野口は「ちょっとハスキーなところとか、やっぱり秀樹の子だなと思った」と振り返った。以前から家族ぐるみの付き合いをしており、秀樹さん亡き後は父親代わりとしてさまざまな相談にも乗っていた。曲を制作することになった経緯について、野口は「すべて彼らの意志。お父さんと応援してくれたファンの方にお礼の気持ちを込めてやらせてくださいと言ってきた」と明かした。

 18日に放送されたNHK「思い出のメロディー」では、野口の自宅で発見された西城さんの「ブルースカイブルー」の未発表音源と野口の“時空を超えたデュエット”を披露。司会の氷川きよしと木村佳乃も号泣するなど大反響を呼んだ。「ホールが異様な空気で何が起こったか分からなかったが、あれほど自然体で歌えたことはなかった。最後のサビ前に『秀樹、ここからは僕が歌うよ』と思った。この3か月くらいスタジオで秀樹の声と毎日向き合ってきたが、やっと天国に送り出せた気持ちでした」。ようやく西城さんの死を受け入れることができたという野口は「僕と秀樹の時代から未来をつなぐ歌になれば」と子供たちへの将来へ思いをはせた。

 ◆野口が開発、11年に特許取得

 〇…野口が開発した「テイクアウトライブ」は、QRコードが記載されたカードを購入して、ライブなどの動画がダウンロードできるサービス。1枚のカードで複数のコンテンツを順次追加でき、ダウンロード後も無期限で視聴できるのが特徴で、11年に特許を取得。DREAMS COME TRUEら人気アーティストも配信している。野口と西城さんとの共演は「HIDEKI&GORO」として、2人が歌う「LOVE SONG―」や「ブルースカイブルー」などを配信しており、今後も新音源が追加される予定。

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