羽生善治竜王、「八王子将棋クラブ」年内で閉所に「出会っていなければ将棋を続けていなかった」

スポーツ報知
羽生善治竜王

 将棋の羽生善治竜王(47)や中村太地王座(30)ら数多くの棋士・女流棋士を輩出した「八王子将棋クラブ」(東京都八王子市)が年内限りで閉所されることについて、羽生竜王と中村王座が29日、心境を語った。

 1977年にオープンした名門道場だが、来年1月からビルがリフォーム工事に入ることと席主・八木下征男さん(75)の体調面を考慮して閉所を決めた。小2から小6まで通い、現在も子供たちの指導対局のため毎年訪れている羽生竜王は「子供の頃からずっと通っていた道場なので、すごく残念です。でも、八木下さんが決められたことなので(決断を)大事にしたいです。(出会っていなければ)将棋を続けていることはなかったと思うので、巡り合わせを感じます」と感謝。当時の記憶について「八木下さんはすごく温厚な方なので、いつも笑っていたことを覚えています」と語った。

 羽生竜王に憧れ、クラブの門を叩いた中村王座も「将棋の楽しさ、厳しさ、奥深さを学んだ場所です。多くの思い出が詰まっているので無くなってしまうのは残念ですが、今は『長い間、お疲れ様でした』と八木下さんにお伝えしたいです」と恩師を労っていた。

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