「京都国際映画祭」重鎮・中島貞夫監督がスピーチで津川雅彦さんの死に絶句

スポーツ報知
会見を盛り上げた(左から)中島貞夫監督、門川大作京都市長、大野拓朗、今くるよ、清水圭

 「京都国際映画祭2018」(10月11~14日、京都市内などで)の概要発表会見が3日、京都・よしもと祇園花月で開かれ、名誉実行委員長の中島貞夫監督(84)がスピーチで、先月4日に亡くなった俳優・津川雅彦さん(享年78)を悼んだ。

 同映画祭は吉本興業が運営に参加して節目の5回目を迎えたが、京都の映画界の重鎮・中島監督は「うれしいこともあれば悲しいこともある」。第1回(2014年)から日本映画の発展に貢献した製作関係者に贈る「牧野省三賞」の選考委員で、牧野氏の孫にあたる津川さんの死を振り返り、「お亡くなりになってしまった…」と10秒ほど絶句した。

 今年の受賞者は津川さんの生前にすでに選考が行われており、影響はないというが、「大変悲しい出来事。そういう事も踏み越えながら、映画祭が大きく成長させていただければ」と話した。

 牧野省三賞は、初日(10月11日)に西本願寺南能楽堂で開かれるオープニングセレモニーで発表される。

 同時に、国際的な活躍が期待される俳優に贈る「三船敏郎賞」も表彰される。過去には、役所広司(62)、仲代達矢(85)、阿部寛(54)、浅野忠信(44)が受賞。司会を務めた木村祐一(55)は「私の予想は綾野剛。…若いかな」と、独りごちた。

 中島監督が20年ぶりにメガホンを取った「多十郎殉愛記」(主演・高良健吾)は、最終日(同14日)に、よしもと祇園花月でワールドプレミアとしてクロージング上映される。中島監督は「最後の写真(映画)だと思う」と勇退を意識しながらも「イキのいいチャンバラを見てもらえます」と自信をのぞかせた。

 また、同映画祭のアンバサダーを女優・三田佳子(76)が務めることが発表された。

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