有働由美子キャスター「zero」から再出発「視聴率ダメならクビを切ってもらえれば」

スポーツ報知
笑顔で意気込みを語る有働由美子アナウンサー(カメラ・小泉 洋樹)

 今年3月にNHKを退局したフリーアナの有働由美子さん(49)が4日、東京・汐留の日本テレビで、10月1日からメインキャスターを務める同局系「NEWS ZERO」(月~木曜・後11時、金曜・後11時半)の制作発表会見に出席した。気持ちも新たな有働キャスターは「NHKに嫁に出されたと思って頑張りたい」と意欲。視聴率についても「ダメならクビを切ってもらえれば」と気負わずにやっていくことを誓った。

 10月1日のオンエアから番組名も「NEWS ZERO」から小文字の「news zero」へ変更。新しくなった「zero」の顔となる有働キャスターは「半年こもっていたので、心臓がドキドキしています。NHKの有働ではできなかったことをやっていきたい」と所信表明した。

 新たな「zero」のコンセプトは「視聴者と会話するニュース」。有働キャスターの「ホンネ感」を大事にしていくというが、会見でもホンネが満載となった。一新するというイメージで用意された真っ白なワンピースにも「中途半端なウェディングドレスみたい」と照れ笑い。「でもNHKに嫁に出された、という感じ。出したNHKにも『立派にやってるな』と思ってもらえるように頑張っていきたい」と語った。

 退局の際には「ジャーナリストとして」という表現を使ったが、この日改めて肩書を聞かれると「肩書、いります?」とぶっちゃけ。「(NHK時代に)『アナウンサーもジャーナリストたれ』と最初から教育されてきたので、ずっとそういうつもりでした。でもジャーナリストの定義を違うふうにとらえている方からしたら、簡単に言ってくれるなということ。でも『ひとりの私が何を話すか』ということなので、肩書は『フリーアナウンサー』でも『おばさん』でも何でもいい。自由にやりたい」と力説した。

 言葉通りに「自由」な会見。ときにはステージから一段下の司会台に降り、進行役の森圭介アナウンサー(39)に茶々を入れるなど、自然体で振る舞った。視聴率不振なら、その責任が突きつけられるのが民放だが、有働キャスターは「視聴率は番組制作者のせいだと思ってて、私のせいじゃない」とサラリ。それでも「ダメだったら切ってくれたら。やりたいことをやって、視聴率が下がるのは私が視聴者の方とズレているということ。クビを切ってもらえる(フリーの)安心感がある」と笑った。失うことを恐れない「ホンネの有働」が、まさに「zero」から最初の一歩を踏み出す。

 ■有働アナに聞く

 ―改めて、NHKをやめたのは。

 「シンプルで、組織にいてあれもこれもやりたいというのはワガママと悩んでいましたが、やりたいことをやれる最後の年齢かな、と。NHKで培ってきたことを大事に、表現を大いに踏み外していきたい」

 ―「あさイチ」で共演した井ノ原快彦とは連絡を?

 「具体的な話はしたことがない。『ひとりで飲んでいて寂しい』とか、そういうメール。メールするのはビビってるときだと分かってくれている。そういう意味では心の支えで、弟のような感じ」

 ―櫻井翔キャスターとの共演について。

 「私の100倍ぐらい信頼のおけるキャスター。櫻井さんも現場に出てらっしゃるし、私も現場に出たい。そういうときは櫻井さんだったり、違う方が仕切ってくれて、すごく流動的になるのではないでしょうか」

芸能

×