笑福亭仁鶴が1年2か月ぶり舞台復帰 ファンに「一門を今後ともごひいきに」
スポーツ報知
体調不良のため昨年7月から休養していた落語家・笑福亭仁鶴(81)が7日、大阪・天満天神繁昌亭で開かれた師匠の故・6代目笑福亭松鶴さんの「生誕百年祭」の夜の部に出演。一門の筆頭としてファンにあいさつし、約1年2か月ぶりの舞台復帰を果たした。
仁鶴はスタンドマイクを前に立ち、盛況の会場を目にして「みんな楽屋で喜んで、寝転んでいるやつもいるぐらい大感激しています」といきなり笑わせ、健在ぶりをアピールした。
師匠の三十三回忌追善公演であるとともに、生誕100年の祝いの舞台。1918年について「有名な米騒動があった年。スペイン風邪がはやったのもその年。…あんまり、ええ年やないなあ」と、味わいのある仁鶴節も出た。
仁鶴は24歳で入門した。当時は上方落語家が20人ほどしかおらず「とりあえず60人にしたいというのが(松鶴の)口癖。今は、250人以上。お元気やったら、喜んではるか…そんないらんわと思ってはるか」と話し、爆笑を呼んだ。
あいさつは約6分間だったが、立ったままこなした。レギュラーを務めるNHKテレビ「生活笑百科」や、読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」(関西ローカル)の復帰は未定だが、まずは、笑福亭一門のファンは安心した様子。「一門、74人いるそうです。頑張っていますので、今後ともごひいきに」と締めくくり、会場を去った。