桂米福、仙台・花座「魅知国寄席9月下席」でトリ 歌丸師匠の教えを胸に…21日初日
スポーツ報知

落語家・桂米福(53)が仙台・花座での「魅知国寄席9月下席」(21~25日)でトリを務めることになった。
花座は4月に仙台・一番町にオープンした落語・講談・色物が楽しめる寄席だ。6月に2日間出演した米福は、「落語家にとってやりやすい場所です。お客さんとの距離が近くてマイクを通さないで声が届く理想的な小屋です」と再訪問を心待ちにしている。
米福は現役最高齢の桂米丸(93)の最後の弟子。7月2日に亡くなった桂歌丸さん(享年81)の弟弟子でもあり、歌丸さんからは「つる」「後生鰻」「鰍沢」のネタを教わった。「歌丸師匠からは『落語を大事にやりなさいよ』と教わりました。また『噺を覚えたから、受けたから終わりではなく、その後を考えなさい』とも言っていました」。
東日本大震災後には、名取、石巻などで復興支援落語会を行うなど、東北には思い入れも強い。「寄席なので毎日、お客さんによってネタを変えます。まずはお買い物ついでに来て頂いきたい。日常の中に『落語』を入れてもらって、落語を通じて季節を感じてもらいたい」と意気込む。5日間は午前11時と、午後2時の通常公演に加え22日、25日には午後6時から1時間の「マルトク公演」もある。
期間中は二ツ目・春風亭昇吾(34)前座・三遊亭金の助(31)、立川幸太(24)とともに仙台市内のマンションで寝泊まりし共同生活を送るだけ出演者の絆も深まる。「寄席の良さを見てもらって、東京の寄席にも来ていただければ」と話している。