安室奈美恵、歌手人生最後の日はファンと花火を楽しむ

スポーツ報知
引退前夜に行われたラストライブで歌う安室奈美恵

 歌手の安室奈美恵(40)がデビュー記念日を迎えた16日、引退した。前夜にラストライブが行われた会場に隣接する宜野湾トロピカルビーチ特設会場ではこの日、「WE NAMIE HANABI SHOW」が開催された。会場内の1万5000人を含め推定3万人のファンが空を見上げ、安室の歌手人生最後の一日を共有した。

 「TRY ME~私を信じて~」「Hero」など13の安室楽曲に合わせ、約1万2000発の花火が次々と夜空を彩った。フィナーレでは6月3日に行われたラストツアー最終日に涙ながらに語った言葉が音声で会場に響き渡った。「最後は笑顔で。みんな元気でね~! バイバ~イ!」

 ラストステージから一夜明けても街の興奮は冷めやらぬまま。名古屋市在住の浜田玲奈さん(32)は「最後、花火で良かった。ライブだと絶対に泣いてしまうけど、笑顔になれる」。同市の榊亜美さん(35)も「もちろん(登場を)期待していた。でも、奈美恵ちゃんは花火が大好きだから、どこかで見ていたと思う」。

 「私らしく9月16日を迎えたいと思います」と語っていた安室。関係者によると、一般の観覧エリアで1万5000人に交じって夜空を見上げていた。ひっそりファンと同じ空間で最後のひとときを楽しんでいたという。

 引退後については海外移住、ファッション業界への転身、プロデューサー業など、さまざまささやかれているが、安室自身は何も明確に語っていない。多くを語らず、ファンの心をつかんできた。その“美学”を貫いたまま「平成最強の歌姫」が表舞台から姿を消す。

 ★ライブ全容公開

 安室のラストステージとなった15日の「WE★NAMIE HANABI SHOW 前夜祭」は主催側の意向で一部の情報解禁が制限されていたが、この日、全容が公開された。

 シークレットで登場した山下智久(33)は「子供時代から安室さんの音楽を聴きながら育ってきて、非常にさびしい気持ちになりますが、一生の思い出」とコメント。最後の曲は、恩師・小室哲哉氏(59)が作詞作曲した「How do you feel now?」だった。

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