高良健吾、殺陣極め「自分の“資格”にしたい」…ちゃんばら映画初挑戦

スポーツ報知
ちゃんばら映画に初挑戦した高良健吾(左)と、弟役の木村了(C)「多十郎殉愛記」製作委員会

 俳優の高良健吾(30)が主演映画「多十郎殉愛記」(2019年春公開)で、“ちゃんばら活劇”に初挑戦した。

 「日本の首領」など実録映画で知られる中島貞夫監督(84)が「おそらく最後のメガホン。ちゃんばらの魅力を伝えたい」と魂を込めた娯楽作。高良は「とんでもなくとがった映画を撮り続けてきた方。20年ぶりの作品で、しかもちゃんばらと聞いてビックリだったし、主演させていただきうれしい。この方のために、と思った」と意気に感じた。

 時代劇の経験はあるが、本格的な殺陣は初めて。今春、時代劇の本場・東映京都撮影所で撮影に参加。本格的な殺陣を学んだ。1人(高良)対100人の大立ち回りもあり、「資料を見て『これをするんだ…』と、最初はプレッシャーだった」と回顧したが、「殺陣は練習するほどよくなる。フィルムのコマを減らして早く見せるわけじゃない。ごまかしたくない」と、1日3時間の猛特訓に励んだ。

 長州を脱藩し、幕末の京都に身を潜める多十郎(高良)をめぐって、あらゆる思いが交錯する物語。ふんどしも丸出しにしたワイルドな野武士を眼光鋭く演じた。「一から剣を教えていただいたのは今後の財産。人にちゃんと教えられるぐらいになって、自分の“資格”にしたい。『月9』で時代劇をやるぐらいになればいいですね」と伝統継承と時代劇復興に力を込めた。

 共演は多部未華子(29)、木村了(29)ら。「京都国際映画祭2018」(10月11~14日)のクロージング上映作として初お披露目される。

 ◆高良 健吾(こうら・けんご)1987年11月12日、熊本県熊本市生まれ。30歳。05年、ドラマ「ごくせん」で俳優デビュー。14年、「横道世之介」でブルーリボン賞主演男優賞受賞。13年公開の「かぐや姫の物語」など声優としても活躍しており、アニメ映画「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」が29日公開。身長176センチ、血液型O。

芸能

×