「いきものがかり」吉岡聖恵、英語で歌う…40億人視聴の世界3大スポーツイベントで日本人初抜擢

スポーツ報知
世界共通のW杯公式ソングを歌う吉岡聖恵

 3人組バンド「いきものがかり」のボーカル・吉岡聖恵(34)が、来年9月に日本大会が開幕するラグビーW杯の公式ソング「World In Union」の歌唱アーティストに起用されたことが25日、分かった。世界3大スポーツイベント(夏季五輪、サッカーW杯)で日本人が公式ソングを歌うのは初めてだ。

 全世界40億人が視聴すると言われる同大会で世界共通で使用される公式ソングは、英国の作曲家ホルストの組曲「惑星」の「木星」(Jupiter)第4主題中間部のメロディーをモチーフに、独自の英語詞がつけられたもの。91年の第2回イングランド大会から開催国の歌手によって歌い継がれてきたが、今大会では吉岡の歌声が全世界に響き渡る。

 吉岡は、バンドとしても08年に「心の花を咲かせよう」で全国高校サッカー選手権大会の応援歌、11年に「ありがとう」で選抜高校野球大会入場行進曲、12年に「風が吹いている」でロンドン五輪NHK中継テーマソングを務めてきた。伸びやかで透き通った歌声で数々のスポーツイベントに彩りを加えてきたが、今回は世界規模の大役だ。

 楽曲は、新旧の名曲11曲のカバーを収録する自身初ソロアルバム「うたいろ」(10月24日発売)に収録するほか、全世界での配信リリースも予定。「皆さんも良く知っているこの曲の壮大なメロディーに身も心も委ねて歌いました。普段の自分よりも、身も心も大きくして挑んだので、大変力強くて前向きな曲に仕上がったと思います」と自信を持って送り出す。

 15年のイングランド大会では、日本代表が過去2度の優勝を誇る南アフリカを破る日本スポーツ史上最大の番狂わせで話題を集めた。今大会はホスト国としても注目されるが、吉岡は「開催まで一年を切りましたW杯を、私が歌う『―Union』で盛り上げていければと思います」と力を込めた。

 〇…バンドは昨年1月から「放牧」と銘打って活動休止中。メンバーの水野良樹(35)と山下穂尊(36)は、ともにラジオのレギュラー番組を持ち、水野は石川さゆり(60)、関ジャニ∞ら数多くのアーティストに楽曲提供するほか、ソロライブも開催。山下は昨年に初エッセー集「いつでも心は放牧中」を発売。バンド活動再開に向け、それぞれの個性を生かした活動を展開している。

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