仮面女子・猪狩ともかと不良キャラ・中嶋涼子が本音の車いすガールズトーク

スポーツ報知
スチームガールズ・ポーズを決める猪狩ともか(左)と中嶋涼子

 アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともか(26)=スチームガールズ=と、障がい者専門芸能事務所「Co―Co Lifeタレント部」の中嶋涼子(32)が3日、埼玉・航空公園で対談を行った。

 猪狩は、今年4月、都内で倒れてきた看板の下敷きになり胸、腰などに大けがを負い、車いす生活になった。懸命のリハビリを乗り越え、8月26日に東京・秋葉原にある常設劇場「仮面女子CAFE」で一時復帰。以後、大好きなプロ野球・西武の始球式を行ったり、障がい者スポーツを広める活動を行っている。9月29日には、自身がリーダーを務める「仮面女子・スチームガールズ」のメンバーの生誕祭のため、復帰後2度目の劇場出演を果たした。

 一方の中嶋は9歳の時に、横断性脊髄炎による下半身不随で車いすの生活に。しかし、好きな映画を通して世界中の文化や価値観に触れる中で、自分でも映画を作って人々の心を動かせるようになりたいと夢を抱き、単身渡米。南カリフォルニア大学映画学部を卒業し、帰国後は映像エディターとして働く中で、同事務所の車いすパフォーマンスユニット「BEYOND GIRLS(ビヨンド・ガールズ)」と車いす不良ユニット「BadAss Sores(バッドアス・ソアーズ)」として活動している。

 中嶋は「下半身不随になった当時はずっとイライラしていました。結構家族に当たり散らしていたことがあって、今でも後悔しているんですけど。でも、好きな映画に出会えたことで世界が広がって、ストレスを解消できるようになりました。障がいに慣れたっていうところもありますけどね」と明るく笑った。

 猪狩は「自分が意識しているのは、今までだったら負の感情を出してしまうこともあったかもしれないけど、そういうのは良くないと思ったので、プラスの感情だけ外に出すようにしました」と心境の変化を語り「周りからの私の印象が“ポジティブで前向きな子”って固まってきている気がするので、マイナスなことは絶対に出さないようにしようと思っています」と明かした。

 しかし猪狩は「でも、この前、劇場に行った際、私のいない仮面女子のパフォーマンスを見学して『もうああいう風に踊ったり出来ないんだ』『足を上げたりするパフォーマンスは出来ないんだ』と複雑な気持ちになったのも確かです」と正直な思いも吐露していた。(松岡 岳大)

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