自殺した愛媛拠点アイドルの遺族が事務所提訴前に会見「ただただ真実を知りたい」

スポーツ報知
訴訟会見に臨んだ母・大本幸栄さんと姉・可穂さん

 愛媛県が拠点のアイドルグループ「愛の葉Girls(えのはガールズ)」メンバーとして活動し、3月に自殺した大本萌景さん(当時16)の遺族で母親の大本幸栄さん(42)らが11日、東京・千代田区の「TKP 御茶ノ水カンファレンスセンター」で松山地裁への訴状提出前日に記者会見を行った。

 遺族側は、自殺は所属事務所によるパワハラや苛酷な労働環境で精神的に追い詰められたとして、代表取締役やスタッフらに総額9200万円の損害賠償を求めている。

 遺族側の説明によれば、物販などのイベントが1回平均10時間ほど。時には午前4時30分に集合し、解散が日をまたいだ午前2時になることもあり、約22時間労働を強要されていたという。

 萌景さんへのパワハラも、リーダーになった今年1月から悪質になったと主張。イベント終わりの終礼では、所属事務所の社長から4時間に渡ってやり直しをさせられたとしている。萌景さんはその日の帰りの車内で、幸栄さんにLINEで「もうつらい。やめたい。つらいんよ」と漏らしていた。

 グループをやめたいと思う気持ちが抑えられなくなり、萌景さんは電話で社長に直訴したという。しかし、「愛の葉Girlsを辞めるなら1億円払え」と自殺した3月21日に脅されたと友人に漏らしていたと主張。そして、電気コードをドアの一部にくくり、亡き人となってしまった。

 姉の大本可穂さん(19)は会見で、「ただただ真実を知りたい。1億円の話がいつどこで、どうしてこういう内容が出てきたのか聞きたい」と話した。

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