津川雅彦さん最後の主演映画が公開 共演の永瀬正敏らが鬼気迫る秘話を明かす

2018年10月12日19時47分  スポーツ報知
  • 津川雅彦さんの最後の主演映画の舞台あいさつに登壇した(左から)行定勲監督、永瀬正敏、シャリファ・アマニ、加藤雅也

今年8月、心不全のため亡くなった俳優の津川雅彦さん(享年78)の最後の主演映画「アジア三面鏡2016:リフレクションズ」が12日、公開初日を迎え、共演の永瀬正敏(52)、行定勲監督(50)らが都内で初日舞台あいさつに登壇した。

 アジアの気鋭の監督3人がひとつのテーマをもとにオムニバス映画を製作するプロジェクト「アジア三面鏡」シリーズの第一弾。津川さんは「アジアで共に生きる」をテーマとした行定監督の「鳩 Pigeon」で主演を務め、気むずかしい老人役を演じた。撮影は2016年春に2週間、マレーシアで行われた。この日のイベントにも登壇予定だったという。

 撮影当時の津川さんの様子を行定監督は「マレーシアに入った時、衣装合わせから5、6キロぐらいお痩せになっていた。しかも僕とも会話がないほど殺気立っていた。普段はおおらかな人なので、コミュニケーションが誰ともできない自分というのを作り込んでいた」と役作りを徹底していたことを明かした。

 永瀬も津川さんと思うように交流ができなかったという。「撮影前から津川さんにポートレートを撮らせてもらいたいと思っていたが、なかなか機会がなかった。でも帰国する前にあいさつしに行ったら、津川さんはいい笑顔を見せてくれた」。絶好のシャッターチャンスが到来したが「その時にかぎって僕はカメラを持っていなかった。自分をバカだと思った」。名優との最後の共演だっただけに肩を落とした。

 一方、共演したマレーシアの女優、シャリファ・アマニ(32)も津川さんについて「怖かった」と日本語でポツリ。津川さんとコミュニケーションが取れず、涙を流すこともあったというが、「最後のカットを撮り終わった後、津川さんは目で私を探してくださり、初めて役者として言葉を交わした。そして抱きしめてくださり、心で受け止めることができた」としみじみ語った。ほかに加藤雅也(55)が出席した。

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