栃ノ心、大関陥落ピンチに春日野親方からかけられたキツイ言葉

スポーツ報知
栃ノ心

 13日放送のTBS系「バース・デイ」(土曜・後5時)では、秋場所で9勝6敗と勝ち越し、カド番を脱した大関・栃ノ心(31)=春日野=を特集した。

 カド番大関として迎える秋場所前の稽古で「(負傷した)右足の踏み込みを怖がっている」と自身の状態を嘆いた栃ノ心だったが、秋場所初日、2日目と連勝。しかし3日目、小結・貴景勝に引き落とされ黒星を喫した。

 その後、勝ち負けを繰り返し6勝4敗で迎えた11日目。力強い相撲で横綱・鶴竜を寄り切り、勝ち越しまであと「1」とした。

 密着取材に「あと1つ勝つとほっとするから、あと1つですね」と表情を引き締めた栃ノ心だったが、12日目、13日目は連敗し7勝6敗。すると、14日目の朝稽古中に、師匠・春日野親方から「大関クビなんだと分かってるのか。その姿で、国に帰らないと行けなくなる。分かってるのか」とはっぱをかけられた。

 そのおかげもあり、幕内・阿炎を下手投げで下し栃ノ心はカド番脱出。「やっと勝ち越したね。やっと勝ち越したわ」と笑顔を見せるも、こみ上げる涙を止めることができなかった。

 栃ノ心は、前頭3枚目として出場した今年の初場所で、初土俵から苦節12年、幕内初優勝を飾った。続く春場所では関脇に昇進し10勝5敗。夏場所も13勝2敗とし、場所後に大関に昇進した。新大関の名古屋場所では、5日目まで順調に白星を並べていったが、6日目に幕内・玉鷲に敗れた際、右足親指を負傷。7日目から途中休場となり、5勝2敗8休で負け越した。大関は、2場所連続負け越すと関脇に陥落するピンチだったが、秋場所で復活を果たした。

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