内博貴、演出家からのダメ出しは「格好良すぎる」2年ぶり主演舞台で熱演披露 

スポーツ報知
開幕を控えた舞台への意気込みを語った(左から)那須佐代子、内博貴、大空ゆうひ

 俳優の内博貴(32)が13日、東京・DDD青山クロスシアターで2年ぶりの主演舞台「まさに世界の終わり」の東京公演開幕前に意気込みを語った。

 仏劇作家ジャン=リュック・ラガルスの戯曲を元に、16年に映画化された「たかが世界の終わり」はカンヌ国際映画祭グランプリを受賞した作品。9月22日から兵庫、名古屋、神奈川・藤沢での上演を終え、最終の東京公演。「幕が開けるまでは本当に大変でした。色んな作品をやらせていただいてきた中でも、この作品が一番難しかった」と振り返った。

 演じるのは、不治の病を患って長らく帰らなかった実家に戻った34歳の主人公ルイ。家族の愛憎と葛藤を描く会話劇に「こういったタッチの作品は初めて。芸術的というか文学的。理解するまでが大変でした。結構オンとオフをはっきりできるタイプだけど、これは終わっても引きずっちゃう。本当に病気になっちゃうんじゃないかって。初めてですよ」と新境地の作品となった。

 台本10ページ分に及ぶ長ゼリフをまくし立てるシーンなど、セリフの多さが際立つ。「しゃべり倒していますね。普通、舞台って生ものですから、多少ハプニングもあって、そのときに相手が助け合ったりするけど、この作品はできない。完全に個人戦」。完璧な演技が求められる中で上演を重ねてきた。

 熱演を披露する一方、稽古では演出の石丸さち子氏から「格好良すぎる」と演技指導を受けたことがあったという。「(共演の鍛治直人から)『そんなダメ出し聞いたことないよ』って。そこから、みんなの僕いじりが…。でも、それだけ和気あいあいとしていた。引きずると暗くなっちゃうので」と笑った。

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