海老蔵、訴え実った!?資生堂「おしろい」製造中止を撤回

2018年10月16日6時0分  スポーツ報知

 化粧品メーカーの資生堂が、歌舞伎や日本舞踊などで顔を白塗りする時に使う白粉(おしろい)などの舞台用化粧品の製造を9月末でいったん中止した後、再開することを決定したと15日、明らかにした。同社は販売戦略の見直しを理由にしているが、今月に入り歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)、市川笑野(えみの、39)が役者にとっての“必須アイテム”がなくなることへの窮状を訴えており、その意向をくんだ可能性も考えられる。

 資生堂が生産再開を決定したのは、舞台用の化粧下地、練白粉、粉白粉、紅(以上すべて、税込み540円)と、との粉(肌色の粉、税込み864円)の5製品。いずれも1973年に発売し、半世紀近い歴史のあるもので、日本の伝統芸能を続けていく上で欠かせないアイテムだ。プロだけでなく、一般にも愛用されている。現在、同社のオンラインショップでは全て売り切れとなっているが、販売の態勢が整い次第、再開するという。

 生産中止撤回へ最初に声を上げたのは、笑野だった。11日に更新したツイッターで「伝統芸能を支える品物です! どうか資生堂さんにこの声を届いてほしいです!」と嘆願するメッセージを発信。続いて、海老蔵も13日に「生産中止になるとか、みんな困ってます、なんとかならないものですかね、、」とつづっていた。

 これらの声がどこまで届いていたかは不明だが、資生堂は再び生産することを決定。中止からわずか2週間での撤回は、極めて異例だ。公式発表の前日には、松竹側に「日本の大事な伝統文化をしっかり支援させていただきたい」との意向とともに生産再開が明かされており、海老蔵らにも伝えられたという。

 一端中止を決定した理由について、同社広報部は「売り上げ動向をみての見直しのため」と説明。ただ、その後の検討において「舞台用という特殊なものであり、社内の商品の中で代替できるものがないことから、生産を再開する方向になりました」とした。とはいえ、海老蔵や笑野の“悲痛な叫び”の影響が少なからずあったことは想像に難くない。

 「涙。みんな喜ぶ、本当にありがとうございます」と書かれた生産再開を伝える海老蔵のインスタグラムには、ファンからの約6万5000件の「いいね!」が寄せられた。また11日に記された笑野のツイートは15日現在で3万3000件以上リツイートされた。世間への問いかけの力となったことを感謝するとともに「これからも芸道精進致します!」との意欲を見せた。

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