宝塚宙組・瑠風輝が本拠地の新人公演ラスト主演 真風涼帆の金言に「重圧から解放された」

スポーツ報知
終演後に会見した瑠風輝(右)と夢白あや

 宝塚歌劇宙組ミュージカル「異人たちのルネサンス―ダ・ヴィンチが描いた記憶―」の新人公演が23日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 入団7年目の瑠風輝(るかぜ・ひかる)が4度目の主演。本拠地での新人公演ラストセンターとなった。

 イタリアが生んだ万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(瑠風=本役・真風涼帆)が、名画「モナリザ」を生んだ秘話をオリジナリティーを交えて描いた物語。

 定評のある伸びやかな歌声で魅了し、経験値の高さを示したが「芸術家を演じてお芝居を作るのが難しかった。もっと繊細さ、奥に秘めたものを前に出せたら」と、東京宝塚劇場での新人公演(12月6日)に向けて課題を挙げた。

 瑠風は4度目のセンターで初めて、トップスター・真風に師事し「7年目だから自由に楽しくやったらいい。成功させなきゃとか、頑張らなきゃ、とかはいいんじゃないか。いかに役を楽しむかだよね」とアドバイスを受けた。「重圧から解放された瞬間でした。その言葉を大切に、新人公演を卒業しても向上したい」と、金言を胸にさらなる成長を誓った。

 相手役は、入団2年目の夢白(ゆめしろ)あや。昨秋の「神々の土地」の新人公演でも実質的ヒロインとして主演の瑠風とコンビを組んだが、今回が初ヒロインとしてカウントされている。

 ダ・ヴィンチが心を寄せる幼なじみ・カテリーナ役の夢白を引っ張った瑠風は「(前回も)一生懸命ついてきてくれた印象があります。学年が離れた娘役の方が、自然と包容力が出てくる。最後の新人公演を夢白とできてよかった」と感謝した。

 一方の夢白は「瑠風さんを信じて頑張ろうと思いました。すごくホッしています。目標に行き着いたところと行けなかったところがあり、まだまだ課題が残りました」と反省したが、落ち着きのある大人びた演技で娘役の新星誕生を再アピールした。

 夢白は本公演で今月中旬まで、けがのため部分休演していたトップ娘役・星風まどかに代わって真風のダンスパートナーに抜てきされたこともあり、大活躍。「上演前、星風さんから『頑張ってね』とハイタッチをしていただきました。うれしくて元気になりました」と笑顔で喜んでいた。

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