田中圭「おっさんずラブ」で俳優初の表彰「オフの日だったのが、取材が増えました」

スポーツ報知
東京ドラマアウォード表彰式に出席した(前列左から)石原さとみ、阿川佐和子(後列左から)田中圭、吉田鋼太郎

 テレビ朝日系で今年4月に放送された連続ドラマ「おっさんずラブ」が25日、都内で行われた「東京ドラマアウォード2018」で連続ドラマ部門のグランプリに輝いた。主演の田中圭(34)は主演男優賞。共演の吉田鋼太郎(59)が助演男優賞を受賞し、同作が“3冠”を達成した。

 同ドラマでブレイクした田中は受賞後の取材で、「うれしいです…」と照れ臭そうにほほ笑んだ。「今年まで賞をもらったことがなかった。賞を取るために役者をやってきたわけじゃないけど、いつかもらえたらなと思っていた」。俳優人生初の表彰に感慨深げだった。

 「おっさん―」は不動産会社に勤める春田創一(田中)が、ある日突然、上司(吉田)から告白を受け“愛”に目覚めていくストーリー。深夜放送だったこともあり全話平均視聴率は4・0%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)だったが、独特な脚本とキャスト陣の振り切った演技が話題に。SNSを中心にジワジワと人気が沸騰した。

 同賞は2008年に開設され、今年で11回目。過去にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(13年)やTBS系「逃げるは恥だが役に立つ」(17年)など、その年を代表するドラマが受賞してきた。「多分、過去最低視聴率での受賞ですよね」と自虐的に話した田中だが、ブレイクした今はイベントやCMに引っ張りだこ。「オフの日だったのが、取材が増えました。『密着』とか」とブレイクの実感を感じている。

 「おっさん―」はSNSなどで続編を求める声が殺到。同局の早河洋会長が会見で「期待に応えたい」と話すほどの騒ぎになっている。田中も「数字にとらわれず面白いと思うものを作ってよかった。僕の集大成と思っていましたが、新たなスタートになりました」と満面の笑みを見せた。

 ◆おっさんずラブ 今年4月期(土曜・深夜0時40分)のテレビ朝日系ドラマ。モテないサラリーマンの春田創一(田中圭)が、ある日、上司の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)に告白される。勤務先の後輩も交え男性同士の三角関係が展開される。視聴率以上の話題を呼び、第6話と最終第7話の放送時にはTwitterで「#おっさんずラブ」が世界のトレンド1位に。放送終了後の6月の見逃し配信では、1週間で同局史上初めて120万回を超えた。

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