高畑充希、初のサリヴァン先生役に歓喜…舞台「奇跡の人」鈴木梨央はヘレン・ケラー役で初舞台

スポーツ報知
初タッグを組むサリヴァン役の高畑充希(左)、ヘレン役の鈴木梨央

 女優の高畑充希(26)が舞台「奇跡の人」(来年4月13~29日、東京芸術劇場プレイハウス)に主演し、自身3度目の出演で初めてアニー・サリヴァン役を務めることが28日、分かった。ヘレン・ケラーを演じる鈴木梨央(13)と初共演する。

 家庭教師のサリヴァンと、盲目など三重苦を抱える6歳の少女ヘレン・ケラーが題材の同作は世界中で上演され、映画化もされた人気作。日本でも86年に大竹しのぶが主演するなど、長年愛されている。

 2009、14年とヘレンを2度演じた高畑が、念願だったサリヴァン役に挑む。前回から演出する森新太郎氏から「ケラー家に1人で来て強く戦う姿にピッタリ」と抜てき。自身がサリヴァンの年齢(20歳)を超え、「サリヴァン先生も演じたい」と思いを強くし「すごくうれしいです。同時にプレッシャーもありますが、自分なりのサリヴァン先生に、出会えたらいいなと思っています」と力を込めた。

 高畑は09年版で鈴木杏(31)、14年版で木南晴夏(33)が演じたサリヴァン先生と対峙(たいじ)。ビンタやつかみ合いなど激しい格闘シーンが満載で、ケガや体調を崩しながら体当たりで挑んだ。今回は天才子役として抜群の演技力を誇る鈴木梨央を相手に、その経験を生かす。

 高畑は初タッグとなる鈴木梨央について「ずっと幼いイメージでしたが、もう中学生なんだ、みたいな。そろそろ身長も抜かれるぞ、みたいな」と笑う。3月からの稽古に向け「『奇跡の人』は2人のコンビネーションの作品。稽古場では、いろいろ話したりしながら、一つずつ作りあげていければ」と気合を入れた。

 同舞台は、5月に富山、鳥栖、大阪、浜松と地方公演が行われる。

 ドラマや映画で名子役ぶりを見せてきた鈴木が、舞台初挑戦で難役のヘレン・ケラーに挑む。森氏から「高畑さんの持つエネルギーに対抗できる女優」としてヘレン役に指名され、「ヘレンの心の声や、生きる力を、私らしいヘレンを演じられるよう、全身全霊で臨んでいきたいです」。高畑と激しくぶつかりあうシーンが多いが、「高畑さんと体当たりのお芝居ができたら」と意気込んだ。

 ◆「奇跡の人」 米劇作家ウィリアム・ギブソンの戯曲が原作。舞台版は1959年に米で初演。アニー・サリヴァンがヘレン・ケラーが抱える目、耳、声の三重の身体障害を克服させる物語。「奇跡の人」は一般的にヘレンと認識されているが、作中では「奇跡を起こした人」としてサリヴァンを指す。

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