TBS日比麻音子アナ、新番組「消えた天才」進行役に「責任感じる」 強力裏番組の日曜ゴールデン帯

スポーツ報知
“ひびちゃんスマイル”を浮かべ大好きなシュークリームをほお張る日比麻音子アナ(カメラ・小泉 洋樹)

 10月21日にレギュラー放送がスタートしたTBS系「消えた天才」(日曜・後8時)が好調だ。平均視聴率は初回が9・3%、今月4日の第2回は9・5%と上昇した。進行を務める同局の日比麻音子アナウンサー(25)に、新番組の魅力と自身の思いを聞いた。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 現在一流のトップアスリートらがかつて勝てないほどの実力を持ちながら、大きな活躍をすることなく姿を消した「天才」たちの人生や現在の様子などを追跡するドキュメント・バラエティ番組。昨年から4回放送された特番が人気を博し、レギュラー化が決まった。

 “ひびちゃん”のニックネームで親しまれる日比アナにとって初のゴールデン帯レギュラー番組で、初共演の司会・バナナマンと進行を務める。日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」、NHK大河ドラマ「西郷どん」など強力な裏番組が存在する時間帯とあって、「責任は感じています」と、気を引き締める。

 初回収録は約4時間行われた。知られざる選手たちの舞台裏を丹念に取材したVTRに席に座るのも忘れ、立ちっぱなしで見入ったという。「『消えた天才』なんですけど、消えていない。どこかでチャンスが再び巡ってきて、それをつかむ。不屈の精神と強い思いにグッとくる」。自然と涙があふれた。

 小学生の頃から映画に魅了され、お気に入りは「小さな恋のメロディ」。神奈川県内のカトリック系中高一貫校で演劇部に所属し「演出に興味を持った」。演出家の故・蜷川幸雄さんや野田秀樹さん(62)の舞台が好きだといい、「こういう仕事していて言うのもなんですが、出る側が苦手というか。きばっちゃって、空回りしてしまう」と意外な一面も。

 幼稚園から高校までピアノ教室にも通った。自身にとっての“消えた天才”は「同じ教室にいた同い年の美少女ピアニスト」だった。「彼女は教室のピアノ発表会で、情感たっぷりに弾く。小学生で難しいショパンの『ノクターン』とか弾いていた。私は必死に音符を追いかけるだけ。先生の教え方も違って、圧倒的に強かった。だから、その子の後に弾くのは嫌だった。ハーフの女の子で大人っぽくて、きれいだった」

 アナウンサーを目指そうと決意したのは、大学3年の頃。ESSで英語のスピーチの活動をしていた際、NHKの海外向けサービス「NHKワールド JAPAN」のスタジオを見学したのがきっかけだった。「外国のキャスターさんが英語で伝えている姿が衝撃的だった。『これだ』みたいな。ビビビッときた」。それまでは商社や広告代理店への就職を考えていたという。

 入社3年目。現在は「ひるおび!」(月~金曜・前10時25分)、「報道特集」(土曜・後5時半)などにも出演。多忙な日々だが、充実の表情を浮かべる。「いろいろやらせてもらって、気づきがたくさんある。やりたいことが増えた」。

芸能

×