「有頂天団地」の南座公演は京都近郊を舞台設定に…渡辺えり「関西勢の圧力を感じます」

スポーツ報知
京都・南座公演「喜劇 有頂天団地」をPRした渡辺えり(右)とキムラ緑子

 女優の渡辺えり(63)とキムラ緑子(57)が12日、大阪市内で開かれた、舞台「喜劇 有頂天団地」(東京・新橋演舞場で12月1~22日、京都・南座で来年1月12~27日)のPR会見に出席した。

 2015年の「喜劇 有頂天旅館」、今年2月の「喜劇 有頂天一座」に続いて2人が共演する“有頂天シリーズ”第3弾。今回は、小幡欣治さん(2011年没)の書き下ろしで1978年に初演された「隣人戦争」を、1984年以来、34年ぶりに上演する。俳優で脚本・演出家のマギー(46)が松竹で初めて演出を担当する。

 京都・南座ではシリーズ第1弾「有頂天旅館」を上演したが、2年9か月に及ぶ耐震補強工事を終えて、今月に新開場したばかり。渡辺は「光栄に思います。緑子ちゃんともウマが合って、面白くやれるはず。漫才のように、のびのびできれば」と話し、「京都は落ち着く。何と言っても沢田研二さんが育った街。ホッとする」と、大ファンのジュリーと絡めて笑いを誘った。

 一方、学生時代を含めて17年ほど、京都で暮らしていたキムラは「(当時は)別世界で、関係ない場所だと思っていた」という日本最古の劇場への再出演を改めて喜んだ。

 昭和50年代の設定で、郊外に建てられた6棟の建売住宅を舞台に、新しく引っ越して来た「新住民」と、以前からその土地に住んでいる「先住民」との静かなる争いを、シニカルな笑いで描く。渡辺は「おとなしくて自立していない主婦の役は初めて」。キムラは「人間ってかわいいけどバカ。今の世界と共通点があるのでは」と分析した。

 また、年明けの南座公演では、東京公演とは違い、京都近郊を舞台設定に変更するが、渡辺は「ほとんどの出演者が関西弁。関西勢の強い圧力を感じます」と苦笑しながら「新年早々、くじけないで頑張ろうと思っていただける舞台に」と意気込んだ。

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